コモンウェルスと「帝国後」の国際制度・規範の模索、1963～71年

• 研究課題/領域番号: 21730141
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 国際関係論
• 研究機関: 東京大学 (2010-2011); 愛知県立大学 (2009)
• 研究代表者: 小川 浩之 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (60362555)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 政治史 / 西洋史 / 経済史

研究概要

本研究では、第二次世界大戦後、イギリスの公式帝国(植民地、保護領、信託統治領などイギリス政府の法的な管轄下に置かれた地域)が急速に解体に向かうなかで、コモンウェルス(英連邦)を通して行われた「帝国後」の新たな国際制度・規範の模索について歴史的に分析を行った。特に、イギリスの公式帝国の解体後に残された政治的混乱や貧困、人種差別などの深刻な課題を受けて、コモンウェルス諸国間で常設のコモンウェルス事務局の設立(1965年)やンシンガポール宣言(1971年)を通して、そうした様々な「帝国後」の課題に対処する試みがなされたことについて検討した。

研究成果

• [学会発表] 戦後イギリス対外政策をどのようにとらえるか-「三つのサークル」論の射程と限界- (2010)
  • 著者名/発表者名: 小川浩之
  • 学会等名: 名古屋近代イギリス研究会
  • 発表場所: 名古屋市立大学
  • 年月日: 2010-07-24
• [学会発表] イギリス帝国と三つの「脱植民地化」-公式帝国・非公式帝国・コモンウェルス- (2010)
  • 著者名/発表者名: 小川浩之
  • 学会等名: 中部政治学会
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 2010-07-11
• [学会発表] イギリス帝国と三つの「脱植民地化」-公式帝国・非公式帝国・コモンウェルス (2010)
  • 著者名/発表者名: 小川浩之
  • 学会等名: 中部政治学会
  • 発表場所: 名古屋大学法学部
  • 年月日: 2010-07-11
• [学会発表] カナダの反人種差別外交の展開-コモンウェルスとの関係を中心に- (2009)
  • 著者名/発表者名: 小川浩之
  • 学会等名: 日本カナダ学会
  • 発表場所: 国立民族学博物館
  • 年月日: 2009-09-13
• [図書] 「イギリス」森井裕一編『ヨーロッパの政治経済・入門』 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小川浩之
  • 出版者: 有斐閣
• [図書] ヨーロッパの政治経済・入門 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小川浩之
  • 出版者: 有斐閣
• [図書] 「「三つのサークル」のなかのイギリス」木畑洋一・秋田茂編著『近代イギリスの歴史-16世紀から現代まで-』 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小川浩之
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [図書] 近代イギリスの歴史-16世紀から現代まで (2011)
  • 著者名/発表者名: 小川浩之
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [図書] 「「豊かな時代」と保守党政権の盛衰-イーデン・マクミラン・ダグラス=ヒューム政権1955-64年-」梅川正美・阪野智一・力久昌幸編著『イギリス現代政治史』 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小川浩之
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [図書] 「脱植民地化とイギリス対外政策-公式帝国・非公式帝国・コモンウェルス-」北川勝彦編著『イギリス帝国と20世紀第4巻脱植民地化とイギリス帝国』 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小川浩之
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [備考] 小川浩之"' Three Circles' and the Postwar British Foreign Policy"講演(国際教養大学) 2011年11月25日。
• [備考] 遠藤乾・山本健・小川有美・小川浩之「欧州統合史のフロンティア-『複数のヨーロッパ』をめぐって-」EUSI「EUとアジア」研究会主催書評会(慶応義塾大学) 2011年6月21日。
• [備考] O・A・ウェスタッド著、佐々木雄太監訳、小川浩之・益田実・三須拓也・三宅康之・山本健訳『グローバル冷戦史-第三世界への介入と現代世界の形成-』名古屋大学出版会、2010年。