研究課題
若手研究(B)
本研究課題では、日本のエコノミスト42人の月次予測データを用いて、予測の合理性を検証した。その結果、当月の消費者物価指数予測のうち86%は、「前月の実績値をそのまま当月の予測値とする」よりも予測誤差が大きくなっていることが分かった。これは明らかに、エコノミストが(前月実績値という)誰にでも入手可能な経済情報を活用していないことを意味する。同様に、1か月先・2か月先の消費者物価指数予測についても、エコノミストは前月実績値に含まれる情報を有効活用していないことが分かった。各エコノミストの予測値の平均を取ると予測精度は大きく向上したが、それでも「前月実績値」による精度改善の余地が残っていた。
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Journal of Forecasting
巻: 29(5) ページ: 435-441
120003290068