研究概要 |
本研究の目的は,統一的な定義・基準を設定し,ワーキングプアの規模とその諸特性について国際比較を行うことである。本研究では,第一に,先進諸国の最低生活基準と国際比較のためのデータの吟味・検討を行った。これらの検討を土台に,各国のワーキングプアの推計と国際比較を行った。結果,先進諸国のワーキングプアが,若年層,低学歴層,自営業・不安定就業層,従業員規模が小さい層に集中していることが共通する特徴であることが明らかとなった。一方で,日本独自の特徴として,中高齢層の女性がワーキングプアに集中していることが明らかとなった。
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