研究課題
若手研究(B)
本研究は、中国の「生態移民」政策に着目し、山西省山間部における実態調査から、その具体的な実施状況と環境保全に対する効果の有無を確認するとともに、地域住民に与えた社会・経済的影響について考察を行うことである。調査地域においては、「生態移民」政策の実施により、森林被覆率が向上し環境面では良好な成果が現れていた。移民政策よって形成された「移民村」における個別農家調査から、農地の縮小にともなう食費をはじめとする支出の増大、移民先での就業問題の発生が明らかになった。