研究概要 |
いかに優れた生産システムでも,作業者がその運用ルールを守らなければ効果を発揮することはできない。そして,作業者に運用ルールを守らせるためには,作業者の行動を導く適切な業績評価指標が必要である。そこで,本研究は,生産システムと行動規範および業績評価法との適合関係について考察することを目的とした。従来,生産システムについては工学的論理で語られることが多かったが,工学的視点に会計的業績評価の視点を加えることで,生産システムの改革と利益の関係を論理的に説明しやすくなると考えた。成果としては,4本の論文を執筆し,1冊の図書『詳解コストマネジメント』(同文舘) を出版した。研究期間終了後の平成 25 年度現在,この研究成果に基づいてミシガン大学の Jeffery K. Liker 教授と共同論文執筆に向けて準備注である。
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