事象理論における「サイクル」の要素のモデル化とその財務報告への応用

• 研究課題/領域番号: 21730364
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 会計学
• 研究機関: 金沢大学
• 研究代表者: 竹島 貞治 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (50312533)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2010年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2009年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
• キーワード: 会計学 / 財務会計 / 事象理論 / サイクル / キャッシュフロー / 財務諸表 / 財務報告 / 会計モデル / 事象サイクル / 複式記入 / 元帳 / 会計的記号

研究概要

本研究は、事象理論(Sorter 1969, Sorter et al. 1990)の構成要素のうち「サイクル」の要素をモデル化し、サイクルの概念を用いて現行会計モデルの分析を行うとともに、サイクルモデルの財務報告への意義を検討した。その結果、次の諸点が得られた。
(1)Takeshima and Sorter[2009]において現金サイクル、投資サイクル、財務サイクル、および稼得サイクルの4種類の事象サイクル概念を導出した。
(2)伝統的財務諸表は、過去・現在・未来のキャッシュフローによって測定される事象をこれら4つのサイクル概念にしたがって分類、開示したものであることを指摘した。
(3)財務諸表と別個の報告媒体を使用することにより、リスクなどの予測的データを多様な方法で記述・開示する可能性を示すとともに、公正価値会計のような現代会計の問題解決に向けてサイクルモデルの重要性を見出した。

研究成果

• [雑誌論文] サイクルモデル-財務諸表の要素についての代替的見解- (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹島貞治
  • 雑誌名: 會計 巻: 第180巻第6号 ページ: 72-83
  • NAID: 40019067295
• [雑誌論文] The Cycle Model: An Alternative View of Elements of Financial Statements (2011)
  • 著者名/発表者名: Takeshima, S
  • 雑誌名: Dicussion Paper Series, Faculty of Economics and Management, Institute of Human and Social Sciences, Kanazawa University 巻: No. 16
  • NAID: 40019067295
• [雑誌論文] The Cycle Model : An Alternative View of the Elements of Financial Statements (2011)
  • 著者名/発表者名: Sadaharu Takeshima
  • 雑誌名: Discussion Paper Series, Faculty of Economics and Management, Institute of Human and Social Sciences, Kanazawa University 巻: 16 ページ: 1-21
  • NAID: 40019067295
• [雑誌論文] 事象サイクルの属性と複式記入 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹島貞治
  • 雑誌名: 會計 巻: 第178巻第6号 ページ: 84-96
  • NAID: 40017326123
• [雑誌論文] 事象理論にもとづく元帳記録の説明」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹島貞治
  • 雑誌名: 産業経理 巻: 第70巻第1号 ページ: 51-62
  • NAID: 40017117603
• [雑誌論文] 事象理論にもとづく元帳記録の説明 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹島貞治
  • 雑誌名: 産業経理 巻: 70 ページ: 51-62
  • NAID: 40017117603
• [雑誌論文] 事象サイクルの概念と会計的記号 (2009)
  • 著者名/発表者名: 竹島貞治
  • 雑誌名: 會計 巻: 第176巻第5号 ページ: 94-106
  • NAID: 40016775071
• [雑誌論文] Recognition, Recording, and Reporting in the Current Accounting model and Events Theory (2009)
  • 著者名/発表者名: Takeshima, S. and G. H. Sorter
  • 雑誌名: Proceedings of the annual meeting of the 2009 American Accounting Association 巻: New York. August 5
  • 査読あり
• [雑誌論文] 事象サイクルの概念と会計的記号 (2009)
  • 著者名/発表者名: 竹島貞治
  • 雑誌名: 會計 176 ページ: 94-106
  • NAID: 40016775071
• [雑誌論文] Recognition, Recording, and Reporting in the Current Accounting Model and Events Theory (2009)
  • 著者名/発表者名: Takeshima S, G.H.Sorter
  • 雑誌名: Proceedings of the American Accounting Association
  • 査読あり
• [学会発表] サイクルモデル-財務諸表の要素についての代替的見解- (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹島貞治
  • 学会等名: 日本会計研究学会第70回全国大会
  • 発表場所: 久留米大学(福岡県)
  • 年月日: 2011-09-18
• [学会発表] The Cycle Model: An Alternative View of Elements of Financial Statements (2011)
  • 著者名/発表者名: Sadaharu Takeshima
  • 学会等名: ヨーロッパ会計学会2011年度年次大会
  • 発表場所: LUISS Guido Carli Universityイタリア)
  • 年月日: 2011-04-21
• [学会発表] The Cycle Model : An Alternative View of Elements of Financial Statements (2011)
  • 著者名/発表者名: Sadaharu Takeshima
  • 学会等名: ヨーロッパ会計学会2011年度年次大会
  • 発表場所: LUISS Guido Carli University(イタリア)
  • 年月日: 2011-04-21
• [学会発表] 事象サイクルの属性と複式記入 (2010)
  • 著者名/発表者名: 竹島貞治
  • 学会等名: 日本会計研究学会第69回全国大会
  • 発表場所: 東洋大学(東京都)
  • 年月日: 2010-09-09
• [学会発表] Recognition, Recording, and Reporting in the Current Accounting Model and Events Theory (2009)
  • 著者名/発表者名: Takeshima. S. and G. H. Sorter
  • 学会等名: 2009 National Meeting of the American Accounting Association
  • 発表場所: Sheraton New York (USA)
  • 年月日: 2009-08-05
• [学会発表] 事象理論にもとづく元帳記録の説明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 竹島貞治
  • 学会等名: 日本会計研究学会第120回中部部会
  • 発表場所: 金沢大学(石川県)
  • 年月日: 2009-04-18