研究概要 |
本研究は,児童自立支援施設における権利擁護の取り組みと子どもの意見表明権や情報へのアクセス権の保障の実態について施設訪問と質問紙調査により把握し,検討することを目的としたものである。結果から,子どもの特性や能力に応じた意見の聴き方や説明の仕方,情報開示のあり方,子どもの意見の尊重・配慮の基準をめぐって試行錯誤している現状が伺えた。また,権利擁護の取組みが子どもにどのような影響を与えているのか,取組の有効性等については,支援の受け手である子どもの声を反映した評価やその評価基準も含めて検討していく必要性があることが示唆された。
|