不作為の認識と実行に関する発達心理学的研究

• 研究課題/領域番号: 21730519
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 教育心理学
• 研究機関: 岡山大学
• 研究代表者: 林 創 岡山大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (80437178)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 作為 / 不作為 / 認知発達 / 幼児

研究概要

本研究は,人間の行動の「不作為」に着目し,不作為の認識や実行に関する発達を明らかにすることを目的とした。研究の結果,認識面については,作為と不作為を比較すると前者の方がより悪く感じる不作為バイアスが発達的に明確になった。また,実行面については, 5歳になると通常のだましを柔軟にできるようになった。しかし,不作為の要素を含むだましは6歳でもまだ難しく,全体的に不作為の難しさが明確になった。

研究成果

• [雑誌論文] 子どもの道徳判断の発達をどうとらえるか-よりよい教育につなげるために- (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 雑誌名: 発達(ミネルヴァ書房) 巻: 127 ページ: 18-25
• [雑誌論文] 心の理解の発達に関わる概念変化と文化的影響-内藤論文へのコメント (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 雑誌名: 心理学評論 巻: 54 ページ: 264-267
  • NAID: 130007436910
• [雑誌論文] 幼児期における他者の心の理解の発達-イラストのロボットを用いて (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創, 今中菜七子
  • 雑誌名: 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 巻: 148 ページ: 69-75
  • NAID: 40019145282
• [雑誌論文] 子どもの道徳判断の発達をどうとらえるか-よりよい教育につなげるために- (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 雑誌名: 発達 巻: 127 ページ: 18-25
• [雑誌論文] 心の理解の発達に関わる概念変化と文化的影響-内藤論文へのコメント- (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 雑誌名: 心理学評論 巻: 54 ページ: 264-267
  • NAID: 130007436910
• [雑誌論文] 幼児期における他者の心の理解の発達-イラストのロボットを用いて- (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 雑誌名: 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 巻: 148 ページ: 69-75
  • NAID: 40019145282
• [雑誌論文] Young children's moral judgments of commission and omission related to the understanding of knowledge or ignorance (2010)
  • 著者名/発表者名: Hayashi, H
  • 雑誌名: Infant and Child Development 巻: 19 号: 2 ページ: 187-203
  • DOI: 10.1002/icd.641
  • 査読あり
• [雑誌論文] 学生および教員自身の授業評価はどの程度一致するか? (2010)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 雑誌名: 京都大学高等教育研究 巻: 16 ページ: 73-81
  • NAID: 110008003188
• [雑誌論文] Young children's moral judgments of commission and omission related to the understanding of knowledge or ignorance. (2010)
  • 著者名/発表者名: H.Hayashi
  • 雑誌名: Infant and Child Development 巻: 19 ページ: 187-203
  • 査読あり
• [雑誌論文] IS THERE A DEVELOPMENTAL DIFFERENCE IN RECOGNIZING HARM THROUGH ACTION AND INACTION (COMMISSION AND OMISSION) BASED ON FIRST-ORDER MENTAL STATES? (2009)
  • 著者名/発表者名: Hayashi, H
  • 雑誌名: ＰＳＹＣＨＯＬＯＧＩＡ 巻: 52 号: 3 ページ: 209-218
  • DOI: 10.2117/psysoc.2009.209
  • NAID: 130000149532
  • ISSN: 0033-2852, 1347-5916
  • 査読あり
• [雑誌論文] 作為と不作為の比較に関する認知発達-不作為に対するバイアスの変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 雑誌名: 発達研究 巻: 23 ページ: 143-152
  • NAID: 40016700597
• [雑誌論文] Is there a developmental difference in recognizing harm through action and inaction (commission and omission) based on first-order mental states? (2009)
  • 著者名/発表者名: Hayashi, H.
  • 雑誌名: Psychologia 52 ページ: 209218-209218
  • NAID: 130000149532
  • 査読あり
• [雑誌論文] 作為と不作為の比較に関する認知発達-不作為に対するバイアスの変化- (2009)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 雑誌名: 発達研究 23 ページ: 143152-143152
  • NAID: 40016700597
• [学会発表] 児童期における不作為バイアスと意図の強さ (2012)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 学会等名: 日本発達心理学会第23回大会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場
  • 年月日: 2012-03-09
• [学会発表] 幼児期における他者を助ける場面での欺きの発達 (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 学会等名: 日本心理学会第75回大会論文集
  • 発表場所: 日本大学
  • 年月日: 2011-09-16
• [学会発表] 幼児期における他者を助ける場面での欺きの発達 (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 学会等名: 日本心理学会第75回大会
  • 発表場所: 日本大学
  • 年月日: 2011-09-16
• [学会発表] 児童期における感情表出の理解 (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創, 瀬野裕子
  • 学会等名: 日本教育心理学会第52回総会発表論文集
  • 発表場所: 北翔大学
  • 年月日: 2011-07-25
• [学会発表] 児童期における感情表出の理解 (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創・瀬野裕子
  • 学会等名: 日本教育心理学会第52回総会
  • 発表場所: かでる2・7/北翔大学
  • 年月日: 2011-07-25
• [学会発表] ロボットの作為と不作為に対する子どもの認識 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林創, 今中菜七子
  • 学会等名: 日本心理学会第74回大会発表論文集
  • 発表場所: 大阪大学
  • 年月日: 2010-09-21
• [学会発表] ロボットの作為と不作為に対する子どもの認識 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林創・今中菜七子
  • 学会等名: 日本心理学会第74回大会
  • 発表場所: 大阪大学
  • 年月日: 2010-09-21
• [学会発表] ジェネリックスキルとしての批判的思考力テストの開発-大学偏差値,批判的学習態度,授業履修との関連性の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 楠見孝, 子安増生, 道田泰司, 林創, 平山るみ, 田中優子
  • 学会等名: 日本教育心理学会第52回総会発表論文集
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 2010-08-29
• [学会発表] ジェネリックスキルとしての批判的思考力テストの開発-大学偏差値,批判的学習態度,授業履修との関連性の検討- (2010)
  • 著者名/発表者名: 楠見孝・子安増生・道田泰司・林創・平山るみ・田中優子
  • 学会等名: 日本教育心理学会第52回総会
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 2010-08-29
• [学会発表] 幼児期における心的状態の理解の発達-人間とロボットの比較 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林創, 今中菜七子
  • 学会等名: 日本教育心理学会第52回総会発表論文集
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 2010-08-28
• [学会発表] 幼児期における心的状態の理解の発達-人間とロボットの比較- (2010)
  • 著者名/発表者名: 林創・今中菜七子
  • 学会等名: 日本教育心理学会第52回総会
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 2010-08-28
• [学会発表] Moral judgments and omission bias in elementary school children (2010)
  • 著者名/発表者名: Hayashi, H
  • 学会等名: Poster presented at the EARLI(European Association for Research on Learning and Instruction)-SIG5 conference : Learning and Development in Early Childhood
  • 発表場所: Luzern, Switzerland
  • 年月日: 2010-08-24
• [学会発表] Moral judgments and omission bias in elementary school children. (2010)
  • 著者名/発表者名: H.Hayashi
  • 学会等名: EARLI (European Association for Research on Learning and Instruction)-SIG5 : Learning and Development in Early Childhood
  • 発表場所: Luzern, Switzerland
  • 年月日: 2010-08-24
• [学会発表] 一次的信念の理解以降の心の理論と実行機能の関連-社会的知能が働いていくために-(シンポジウムでの話題提供) (2010)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 学会等名: 日本発達心理学会第21回大会
  • 発表場所: 神戸国際会議場;主催関西エリア連合
  • 年月日: 2010-03-27
• [学会発表] 学生と教員の授業評価はどれくらい一致するか? (2009)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 学会等名: 日本教育心理学会第51回総会発表論文集
  • 発表場所: 静岡大学
  • 年月日: 2009-09-21
• [学会発表] 学生と教員の授業評価はどれくらい一致するか? (2009)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 学会等名: 日本教育心理学会第51回総会
  • 発表場所: 静岡大学
  • 年月日: 2009-09-21
• [学会発表] 不作為バイアスと意図の強さの認識 (2009)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 学会等名: 日本心理学会第73回大会論文集
  • 発表場所: 立命館大学
  • 年月日: 2009-08-27
• [学会発表] 不作為バイアスと意図の強さの認識 (2009)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 学会等名: 日本心理学会第73回大会
  • 発表場所: 立命館大学
  • 年月日: 2009-08-27
• [学会発表] Developmental differences in moral judgment between commission and omission (2009)
  • 著者名/発表者名: Hayashi, H
  • 学会等名: Poster presented at the XIVth European Conference on Developmental Psychology
  • 発表場所: Vilnius, Lithuania
  • 年月日: 2009-08-21
• [学会発表] Developmental Differences in Moral Judgment between Commission and Omission. (2009)
  • 著者名/発表者名: Hayashi, H.
  • 学会等名: XIVth European Conference on Developmental Psychology
  • 発表場所: Vilnius
  • 年月日: 2009-08-21
• [学会発表] Omission bias and intention in Japanese people (2009)
  • 著者名/発表者名: Hayashi, H
  • 学会等名: Poster presented at the 31th Annual Conference of Cognitive Science Society
  • 発表場所: Amsterdam, The Netherlands
  • 年月日: 2009-07-30
• [学会発表] Omission bias and intention in Japanese people. (2009)
  • 著者名/発表者名: Hayashi, H.
  • 学会等名: 31th Annual Conference of Cognitive Science Society
  • 発表場所: Amsterdam
  • 年月日: 2009-07-30
• [図書] 他者とかかわる心の発達心理学-子どもの社会性はどのように育つか (2012)
  • 著者名/発表者名: 清水由紀, 林創
  • 総ページ数: 215
  • 出版者: 金子書房
• [図書] 授業評価における学生と教員の評定のズレ大塚雄作・松下佳代(編)生成する大学教育学 (2012)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 出版者: ナカニシヤ出版
• [図書] 他者とかかわる心の発達心理学-子どもの社会性はどのように育つか- (2012)
  • 著者名/発表者名: 清水由紀・林創
  • 出版者: 金子書房
• [図書] 発達と教育-心理学を生かした指導・援助のポイント (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上智義, 山名裕子, 林創
  • 総ページ数: 184
  • 出版者: 樹村房
• [図書] 大学生のためのリサーチリテラシー入門-研究のための8つの力 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山田剛史, 林創
  • 総ページ数: 256
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [図書] 認知発達の研究課題と研究法岩立志津夫・西野泰広(編)発達科学ハンドブック第2巻研究法と尺度 (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 出版者: 新曜社
• [図書] 発達と教育-心理学をいかした指導・援助のポイント- (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上智義・山名裕子・林創
  • 出版者: 樹村房
• [図書] 大学生のためのリサーチリテラシー入門-研究のための8つの力- (2011)
  • 著者名/発表者名: 山田剛史・林創
  • 総ページ数: 256
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [図書] 発達科学ハンドブック第2巻研究法と尺度 (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 出版者: 新曜社
• [図書] 生成する大学教育学 (2011)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 出版者: ナカニシヤ出版
• [図書] 心の理論,レジリエンス森敏昭・淵上克義・青木多寿子(編)よくわかる学校教育心理学 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林創
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [図書] よくわかる学校教育心理学 (2010)
  • 著者名/発表者名: 分担執筆:森敏昭・淵上克義・青木多寿子(編)
  • 出版者: ミネルヴァ書房