研究概要 |
本研究では,バーンアウトの危険因子である感情労働に象徴されるヒューマン・サービス業(Human Service;以下HS業)の固有の職務に焦点を当て,その職務上の負担がどのようにHS業の心身に影響を及ぼすかについての検討を行った。 1年目は質問紙調査を実施し,HS業従事者本人の自己報告が,必ずしも正確な疲労状況を反映しない可能性が判明した。 2年目はその点を改善するために生理的指標もあわせて測定し,実験を行った。その結果,顧客の話に耳を傾けること自体が従事者の情動知能に関係なく疲労感につながること,clから攻撃性を向けられることでよりその疲労感は高くなることが示された。
|