研究概要 |
本研究では,残遺性うつと治療抵抗性不眠に対する通常治療(TAU)に短期睡眠行動療法を追加する付加的意義を検証した. 37人の外来該当患者をTAUまたはTAUと短期睡眠行動療法の併用療法に無作為に割りつけ,8週まで経過観察した.結果として併用療法群では,TAUと比較して有意に不眠,うつの重症度評価で改善した. これにより,残遺性うつと治療抵抗性不眠の患者は,短期睡眠行動療法を通常治療に追加で受けることで重要な利益が得られることが明らかとなった.現在はこれらのデータをもとに最終的な医療経済分析を実施中である.
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