研究課題
若手研究(B)
本研究課題では、動的刺激が知覚的判断に及ぼす影響というテーマに関して複数の観点から研究を進めた。具体的には、【a】ダイナミックで複雑な課題を行っているときの視覚的に有効な空間範囲の計測、【b】日常生活を撮影した動画を刺激とした際に起きる時間知覚の変容、【c】動的な刺激を観察中に生じる再認記憶の変化などに関する実験などを行った。【a】に関しては、複雑な課題を行っている時に使用される空間的範囲を測定する方法の有効性を確認した。【b】に関しては、「予測されない視覚刺激の呈示による時間知覚の変容」が、動画中の人の動作等の「区切れ」で生じうることを見いだした。【c】に関しては、予期されない視覚刺激が記憶に与える影響を調べる実験を行い、空間的予測不可能性ではなく時間的予測不可能が影響を持つことを明らかにした。また新たな展開として、聴覚刺激による知覚の乱れ、視覚物体を追跡中の注意の分散などを調べる実験を予備的に行い、視覚時空間における動的刺激の影響が、三次元空間などにも拡張できる可能性などを模索した。
すべて 2011 2010 2009
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (14件) 図書 (2件)
Attention, Perception & Psychophysics 72(8)
ページ: 2157-2167
Psychologia 53(2)
ページ: 125-137
130000308275
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