研究概要 |
相互作用場面における幼児の自称詞・心的用語の使用や機能を検討した結果,次の6点が示された。(1)一人称代名詞を使う幼児は相手に応じて自称詞を使い分けた.(2)自称詞の獲得は心理的他者視点と関連した.(3)自称詞使用は心的用語使用と関連した.(4)自称詞使用は自身の心的属性を語る能力と関連した.(5)心的用語を使わない幼児は神経質な印象を与え,心的用語を使う幼児は発達の進んだ印象を与えた.(6)幼児が心的用語を使う場合,その幼児に対して発達が速い印象が強いほど,大人が使用する心的用語数が少なかった。
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