研究概要 |
本研究では,米英におけるパフォーマンス課題の実践に関する調査を行うとともに,日本の小学校・中学校・高等学校の協力を得て,開発研究を行った。第1に,各教科においてパフォーマンス課題に取り組む際に求められる思考力・判断力・表現力について,その具体的な内容を解明した。第2に,パフォーマンス課題に取り組む力を育成するための指導方法を開発した。子どもたちの論理的思考力を育成するための指導方法のほか,ウィギンズとマクタイの提案する「逆向き設計」とトムリンソンの提唱する「個に応じた指導」の組み合わせ方などについても検討した。第3に,パフォーマンス課題を活用するためのカリキュラム・マネジメントの在り方を解明した。長期的な指導計画(「マクロな設計」)の立て方を明らかにするとともに,複数の学校で評価基準や評価方法を共有する開発研究を行った。第4に,パフォーマンス課題を取り入れた入試改革の在り方について,イギリスのGCSEを参考にしつつ提案した。
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