研究概要 |
本研究では,小学校の幾何教育における意義ある"算数的活動"の教材開発を行うことを目的とし,小学生にとって意義ある算数的活動について検討するとともに,小学校における幾何の体系的な教材の開発を試みた。実際には,まず,意義ある算数的活動について,先行研究の成果などをもとに検討し,教材を開発した。さらに,公立小学校の300人の児童に関して,論証の認識の子どもの実態をみるために,文章題作成調査を行うとともに,変換の認識の子どもの実態を見るために,2年間の継続的な立体描画調査を行うことから,子どもの実情を明らかにした。これらの調査,及び先行研究の成果をもとにして,小学校低学年,中学年,高学年における,"論証"と"変換"を中心とした教材を算数的活動の内容を含め開発した。開発した教材の一部について,実際に教育実践等を行い,その妥当性を検討した結果,妥当性があるという一定の成果を得た。
|