研究課題
若手研究(B)
本研究は、将来の精密な観測との比較に耐えうる、有限質量のニュートリノ効果を考慮した非線形構造形成理論を徹底的に構築・整備することが目的である。主要な研究成果は、球対称な密度揺らぎの重力崩壊に及ぼすニュートリノ質量の効果を取り入れた計算コードを完成させたことである。これまで取り扱いが困難であったニュートリノの効果を我々は方程式系を波数空間と実空間に分割して解くことによってこれを可能とした。ニュートリノの質量により、10^15太陽質量の天体の数が20%程度変化することが分かった。
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