研究概要 |
私達は重力の量子効果について調べるため,その効果を含むと考えられる3次元非可換時空上の重力理論で,宇宙項のみのものを考えた。非可換性によって,時空の泡や,計量がゼロとなる領域とミンコフスキー時空とを繋ぐものなど,様々な解が存在することを示すことができた。これらは非可換パラメーターについて非摂動的であるため,量子重力と強い結びつきがあるものになっていると考えられる。また私達は,非可換時空上の円板領域であるファジーディスクについて研究した。量子光学で開発された手法を用いればディスクが放射状の領域に分割でき,その分割した領域が弦理論からその存在が示唆されているDブレーンに対応している可能性や,それを応用してレーザー光を使って非可換時空の類推物を作成出来る可能性についても考察した。
|