配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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研究概要 |
一般化二中心クラスター模型を軽い中性子過剰系である12Be = . + . + 4N系に適用し、励起状態の内部構造の研究を行った。一般化二中心クラスター模型は2コアの周りでの余剰中性の「イオン的配位」、「原子的配位」、「共有構造的配位」を包括して取り扱うことが可能な模型である。模型を適用した結果、α崩壊の閾値より下の束縛領域では共有結合構造が安定となるが、閾値上の非束縛領域では.+8He, 6He+6He, and 5He+7Heといった、イオン、原子的構造が主に発現することが明らかになった。同じ非束縛領域には、イオン、原子構造に加え、原子結合と共有結合の中間的な構造を持つ「超変形状態」の形成が指摘されている。また、非束縛領域に発現する様々な化学結合状態は殆ど同じ励起エネルギーを持っていることが判明した。これらの結果は、一般の中性子過剰系の励起状態には、余剰中性子の結合構造が異なるものがいくつも存在しうるが、それらは強い縮退性を持って共存しうる可能性を示唆している。
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