研究課題
若手研究(B)
本研究では、代表的な擬一次元物質であるハロゲン架橋金属錯体(MXおよびMMX鎖)を対象とし、配位子や対イオン、結晶水などの置換に伴う電子状態の変化を電子スピン共鳴(ESR)法により調べた。ニッケル-パラジウム混合金属錯体におけるパラジウムの価数変化やその配位子置換効果、結晶水の脱着に伴うMMX錯体の電子状態の可逆的な変化等を、磁化率やg値の精密評価により明らかにした。また、MMX錯体の脱水状態においては、スピンソリトンの熱励起が明瞭に観測された。
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