研究課題/領域番号 |
21740255
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 哲明 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教 (50402748)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2010年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2009年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 有機導体 / スピン液体 / スピンギャップ / 超伝導 |
研究概要 |
三角格子においては、スピン液体やトポロジカル超伝導等、特異な磁性・超伝導が実現する可能性が議論されている。本研究では、三角格子有機物質X[Pd(dmit)_2]_2に着目し、特異磁性・超伝導が実際に発現することを見出し、さらにその状態の詳細の追及を行った。X=(C_2H_5)(CH_3)_3Sbの系においては、常圧でスピン液体状態が実現することを見出した。このスピン液体の基底状態は、古典的磁気秩序とは異なる隠れた秩序構造を持つことを発見した。X=(C_2H_5)(CH_3)_3Pにおいては、圧力下で超伝導が実現することが知られているが、この超伝導は、擬二次元系超伝導の有力理論候補である「二副格子反強磁性(波数(π,π))の揺らぎによるd_<x2-y2>超伝導」という枠組みとは異質の機構による特異超伝導であることを見出した。
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