研究概要 |
生命科学などとも関係する確率的な現象を研究するための数理的手法について研究を実施した.確率過程と,物性理論において用いられている数理的手法との形式的類似性に着目したことが本研究の特徴である.(1)化学反応系や生態系を記述するために使われる確率過程と量子力学的定式化との関係性の研究,(2)確率過程の動的振る舞いを記述するための計数統計に関する研究(幾何学的位相との関連,計数統計のための数値計算手法の提案),といった基礎的な研究ほか,応用として遺伝子発現系に対する近似手法の提案をおこなった.
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