研究課題/領域番号 |
21750029
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理化学
|
研究機関 | 分子科学研究所 |
研究代表者 |
長谷川 宗良 分子科学研究所, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20373350)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
|
キーワード | 分子分光 / 高強度レーザー場 / 高強度レーザー光 / クラスター / 分子間ポテンシャル |
研究概要 |
本研究は「非共鳴高強度短パルス光を用いた新しい振動分光法を開発し、分子クラスターの分子間ポテンシャルの決定」を目的とした。具体的には、遅延時間を持つ2つの高強度レーザー場により分子振動を励起し、遅延時間に依存した振動状態分布変化を測定し得られたビート信号からエネルギー準位を決定できることを実証し、クラスターの分子間振動準位に関する情報を得ることを目指したものである。この手法を、ベンゼン2量体、3量体およびNO-Arに適用した。ベンゼンクラスターでは、報告されている分子間振動バンドに加え、新しい振動バンドを見いだすことができ、本研究で提案した振動分光法が機能することを示した。NO-Arの実験では、観測された振動準位は、分子間ポテンシャル(PES)の計算で得られた振動準位と良い一致を示したが、20cm-1を超える領域では、良い一致は得られなかった。これは現在提出されているPESの修正を示唆し、さらなる解析によって実験と計算が一致するようなPESを与えることができる。本研究では、振動分光法の開発し、新しい振動準位を観測できた。
|