研究課題/領域番号 |
21750036
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山野井 慶徳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (20342636)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2009年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ケイ素 / ゲルマニウム |
研究概要 |
本研究では2級シランと2,2'-ジヨードアレーンによるパラジウム触媒を用いた分子内環化反応を行い、対応するジベンゾシロール類を収率良く合成することに成功した。その際、側鎖にエステル基やアセチル基の様な反応性の高い官能基が結合していても、保護を施すことなく対応するジベンゾシロールを合成できることを見い出した。 これらの化合物群の物性を調査したところすべて青色領域に強い蛍光を示した。特に側鎖に電子求引基を有する化合物は強い-スタックにより、固体(結晶)状態の蛍光が溶液(ジクロロメタン)中の蛍光と比較して蛍光波長が40nm程度長波長側にシフトし、量子収率の大幅な向上が観測された。固体状態のスタッキングの様子は単結晶X線構造解析により詳細に調査をした。その結果、カルボニル基間(C=O…C=O)と酸性度の高い芳香環水素とカルボニル基の酸素間(Ar-H…O=C)の水素結合が密なパッキング状態を維持する上で重要な役割を果たしていることがわかった。また、合成したジベンゾシロールは、緑色領域で強いりん光を発することを見い出し、その寿命は長いもので3秒以上あった。単純な4級シラン、例えばテトラフェニルシランでは殆どりん光を示さないのに対し、シロール類では強いりん光を示すことも比較実験により明らかとなった。合わせて、14族水素化物の内ヒドロゲルマンのみ特異的に反応する希土類反応剤を発見した。本手法を用いることにより、複雑な14族化合物を合成する手法を提供することができた。
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