研究課題/領域番号 |
21750106
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
福山 高英 大阪府立大学, 理学系研究科, 准教授 (60332962)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 遷移金属ヒドリド / 連続結合形成 / 触媒反応 / ヒドロメタル化 / ルテニウムヒドリド触媒 / アルドール型反応 / レトロアルドール / α-ヒドロキシメチルケトン / アルコキシルテニウム / ボロン酸 / 環縮小反応 / ルテニウムエノラート |
研究概要 |
本研究は、遷移金属ヒドリド種を活用した新規多段階結合形成反応を開発することを目的としている。ルテニウムヒドリド触媒存在下、第一級ベンジル型アルコールとα,β-不飽和アルデヒドとの反応を検討したところ、期待通り交差型カップリング反応が進行しα-ヒドロキシメチルケトンが良好な収率で得られることを見いだした。α-ヒドロキシメチルケトンは高沸点有機-フルオラス両親媒性反応メディアであるF-626中でのレトロアルドール反応により非対称ケトンを与える。ルテニウムヒドリドによるカップリング反応、F-626中でレトロアルドール反応をワンポットで行なうケトン合成法を開発した。また、RuHCl(CO)(PPh_3)_3錯体が分子内Tishchenko反応に対して優れた触媒であることを見いだした。さらに、エノンとジアルデヒドとの反応を検討したところ、炭素-炭素、炭素-酸素結合連続的に形成したケトラクトンが効率的に得られることを見いだした。ボロン酸とアルデヒドとの反応によりケトンが得られることを見いだした。イリジウム触媒を用いた直鎖カルボン酸の脱カルボニル化反応を検討したところ、良好に反応が進行し内部オレフィンが得られることを見いだした。本反応においてはKIの添加が効率的である。系中で生成したイリジウムヒドリド種がオレフィンの異性化触媒として機能しているものと考えている。
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