研究課題/領域番号 |
21750147
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能物質化学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
湯浅 順平 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 助教 (00508054)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2009年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | プローブ / DNA / 構造変化 / タンパク質 / 時間分解 / CPL / キラリティー / カルバゾール |
研究概要 |
本申請研究の目的は光反応における生体高分子の超分子構造変化をリアルタイムに追跡することである。具体的にはDNAに相互作用した発光プローブの円偏光発光(CPL)を測定する。この円偏光発光は発光プローブがキラルな超分子構造(二重螺旋構造)を持つDNAに相互作用することにより誘起される。円偏光発光からは左右円偏光成分の発光強度差から与えられる物理量、g値を正確に求めることができる。g値は発光プローブの励起状態におけるキラリティーを明確に反映するため、DNAの超分子構造変化に対して極めて敏感である。このg値の経時変化を測定することでDNAの超分子構造変化をリアルタイムに追跡することができる。プローブ分子の発光が大きいg値を示すためには、発光分子が強い励起子相互作用を起こすことが鍵となる。本研究ではカルバゾールの3、6位にイミダゾールを導入したDNAプローブの開発を行った。このプローブは2つのイミダゾール基をメチル化しカチオン化することでDNAと相互作用することがわかった。またDNAとの相互作用によってプローブの吸収帯に円二色性が誘起されることを明らかにした。これらに関連して新規蛍光プローブを開発し論文として報告した(Angew.Chem.Int.Ed.Chem.Commun.を含む計6報)。
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