研究概要 |
計算科学に現れる超大規模シフト線形方程式の高速・高精度解法の開発を行い,複素対称行列用として Shifted COCR 法(4), (複素)非対称行列用として Restarted Shifted GMRES法の改良版(8)が提案された. 特に,ある物性物理学に現れる問題に対してShifted COCR法は,従来の COCR 法と比較して約 26倍高速であることが分かった.さらに関連研究として次の成果が得られた.基礎解法の開発として COCR法の改良(2),IDR法の改良(3)(5),GMRES(m)法の改良(6),特殊行列の解法(9),そして一般化されたシフト線形方程式の複素対称行列用の解法が開発された(7).
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