| 研究概要 |
液体界面における球形微粒子の運動の決定に対する重要因子である凹凸面における接触線運動および過渡的な接触線・接触角挙動について分子動力学解析および可視化実験を行った.その結果,以下の知見を得た.ナノスケールの凹凸上における接触線の固着効果は凹凸の高さが流体間界面厚さに比べて小さいときには減じられることが明らかになった.また,ステップ状の接触線運動の速度変化時においては微視的(nmスケール)接触角でも過渡性が顕著に現れることがわかった.さらに,このような過渡性による影響は巨視的な体系(mmスケール)での実験においても観察された.
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