研究概要 |
内部レンズに2枚の液晶レンズセルを用い,入出力レンズを通常レンズ材料を用いた固定レンズとし,液晶広角中心窩レンズの原理を明確にし試作を実施した.入力レンズ部は,広角でありながらテレセン性の高いワイドコンバージョンレンズを改良した構造とした.本構成により以下の効果が得られる.(1)入力レンズのレンズパワーが小さいため大きな拡大率変化が可能となる.(2)出力側の液晶レンズで屈折光を補正することで,入力側の液晶レンズで作り出した拡大率の変化に対して撮像面上で良い結像が得られるだけでなくバックフォーカス調整が可能となる.すなわち,内部レンズを複数枚(最小で2枚)の液晶レンズセル構造とし,入出力レンズを通常レンズとすることで,各レンズ位置を固定したまま結像特性と光量が改善できる.
|