研究概要 |
本研究では、超低損失ミリ波帯フィルタ実現のための構成要素技術の開発として、フィルタ設計基礎資料となるミリ波帯材料定数データベースの構築と高Q共振器構造および狭帯域フィルタ構造の検討を行った。その結果、遮断円筒導波管法とWGモード誘電体共振器法を用いて、30-110GHz帯における材料定数データベースを構築した。また、極低温下,30GHz帯にて無負荷Q値が15,000を得られる平面回路構造共振器および常温,常温、60GHz帯にて無負荷Q値5000が得られる立体回路構造共振器を見出し、目標を達成した。これらの共振器を用いた狭帯域フィルタは、従来フィルタの1.5-3dB程度挿入損失の改善が可能であることを計算により見出し、その有効性を実証した。
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