研究概要 |
光脱離を利用した表面分析に用いる光源として,極端紫外域にわたり連続的なスペクトルを有するレーザー生成プラズマ光源を開発した.本研究では,原子番号の多い金属媒質を用いることによって利用できる波長域が極端紫外域まで拡張できることを実証した.また単金属に加えて多元系金属を用いることにより受動的なプラズマ制御を行い,発光効率の改善,発光スペクトルの制御の可能性を示唆することができた.アルゴンのレーザー生成プラズマを光源として用いて,代表的なプラスチック材料であるPMMAに対する光脱離質量分析実験を行い,波長100から300nmにおいて波長に依存した光脱離現象を観察することができた.各種プラスチック試料に対して光脱離質量分析を行い,質量スペクトルの形状に差異が生じることを確認した.
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