研究概要 |
本研究は,遠隔での認証に用いる生体認証の研究開発を目的とし,生体情報のプライバシを保護しつつ,ネットワークセキュリティに配慮したシステムを目指した。要素技術となるワンタイム生体認証の実装モデルについて検討した。検討事項は(1)ディジタル画像におけるワンタイム変換を行う情報の種類,(2)ワンタイム変換を実現する写像系の構成方法の2点である。(1)については,復号画像を用いるのが適切との結論に至った。(2)については,フラクタル理論に基づく方法を検討してきたが,要件を満たしつつ実装が容易な変換方法を発見するには至らなかった。
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