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電動車いす対四輪車の低速衝突事故に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21760411
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 土木計画学・交通工学
研究機関科学警察研究所

研究代表者

大賀 涼  科学警察研究所, 研究員 (50392262)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2010年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2009年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
キーワード交通事故 / 交通事故解析 / 電動車いす / 頭部傷害値 / 歩行者事故 / 事故再現 / 交通工学 / 自動車工学
研究概要

科研費(課題番号19760366)の成果から、電動車いすの関わる交通事故では車両との衝突時の衝撃よりも乗員が路上に放出される時が危険であるとの知見を得ている。そこで電動車いすの乗員が路上へ放出される過程を詳細に調べるため、四輪車を低速で電動車いすに衝突させる実車実験を実施した。
実験により得られた成果は以下の通りである。四輪車の走行速度を18-30km/hで変化させ、6件の実験を実施した。このうち、5件で乗員が路上に落下した。このとき電動車いすの乗降のための機能である回転式座席や収納式アームレストの機構が衝突時に動くため、乗員落下の危険性が増大している可能性が認められた。また電動車いすへ後方斜め45度から四輪車を衝突させた場合、電動車いすは衝突初期に回転し、側面衝突と同様の形態になることがわかった。そのため、これらの機構の利便性と安全性についての検討が必要と考えられる。
また電動車いすが転倒する過程を解明した。四輪車との衝突では電動車いすは重心より上の部位で衝撃を受け止めるため、姿勢を崩すことなく、四輪車の進行方向に押し出される。この後、路面とタイヤの摩擦力で電動車いすが回転し、転倒に至る事が判明した。
一方、電動車いすの関わる交通事故の調査技術についても知見を得た。電動車いすが四輪車と衝突すると、四輪車の走行速度と同じ速度まで加速し、そのまま四輪車の進行方向に押し出される。この時、電動車いすの移動距離は衝突直後の速度と相関があることがわかった。これにより、実際の交通事故において、電動車いすの最終停止位置より四輪車の事故時の走行速度を推定することが期待できる。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ハンドル型電動車いす交通事故に関する衝突実験2009

    • 著者名/発表者名
      大賀涼, ほか4名
    • 雑誌名

      自動車技術会論文集 40

      ページ: 687-692

    • NAID

      10025529126

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] 電動車いすのかかわる交通事故~実車小津実験を通して~2009

    • 著者名/発表者名
      大賀涼
    • 雑誌名

      月刊交通 40

      ページ: 89-98

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 低速度における電動車いす対乗用車の衝突実験2009

    • 著者名/発表者名
      大賀涼, ほか4名
    • 学会等名
      自動車技術会秋季学術講演会
    • 発表場所
      宮城県仙台市
    • 年月日
      2009-10-09
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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