生体外排卵培養系を用いた哺乳類排卵酵素の同定と排卵機構の解明

• 研究課題/領域番号: 21770067
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 形態・構造
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 荻原 克益 北海道大学, 大学院・理学研究院, 助教 (00422006)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• 研究課題ステータス: 完了 (2010年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2010年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2009年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
• キーワード: 卵巣 / 排卵 / プロテアーゼ / マウス

研究概要

本研究課題は、哺乳類(マウス)の排卵実行に重要な酵素(排卵酵素)の同定と排卵時の濾胞層分解の分子メカニズムの解明を目指して実施された。また、排卵酵素の同定に利用する生体外排卵培養系の改良にも取り組んだ。その結果、2種のMMPが排卵の前後の濾胞で発現変動することを発見したが、これらのMMPは排卵に関与しない可能性が高いことが明らかとなった。一方、MT2-MMPは排卵前にその活性体が増加することから、排卵への関与が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Expression of cyclooxygenase-2 and prostaglandin receptor EP4b mRNA in the ovary of the medaka fish, Oryzias latipes : Possible involvement in ovulation. (2011)
  • 著者名/発表者名: Fujimori, C.Ogiwara, K.Hagiwara, A.Rajapakse, S. Kimura, A.Takahashi, T.
  • 雑誌名: Molecular and Cellular Endocrinology 332(1-2) ページ: 67-77
  • NAID: 120002834743
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of cyclooxygenase-2 and prostaglandin receptor EP4b mRNA in the ovary of the medaka fish, Oryzias latipes : Possible involvement in ovulation. (2011)
  • 著者名/発表者名: Fujimori, C., Ogiwara, K., Hagiwara, A., Rajapakse, S., Kimura, A., Takahashi, T.
  • 雑誌名: Molecular and Cellular Endocrinology 巻: 332(1-2) ページ: 67-77
  • NAID: 120002834743
  • 査読あり
• [雑誌論文] A new in vitro ovulation model for medaka based on whole ovary culture. (2010)
  • 著者名/発表者名: Ogiwara, K.Ikeda, T.Takahashi, T.
  • 雑誌名: Zoolog.Sci. 27(9) ページ: 762-767
  • NAID: 120004094724
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression and localization of collagen type IV alchain in the medaka ovary. (2010)
  • 著者名/発表者名: Kato, Y.Ogiwara, K.Fujimori, C.Kimura, A.Takahashi, T.
  • 雑誌名: Cell Tissue Research 340(3) ページ: 595-605
  • 査読あり
• [雑誌論文] A new in vitro ovulation model for medaka based on whole ovary culture. (2010)
  • 著者名/発表者名: Ogiwara, K., Ikeda, T., Takahashi, T.
  • 雑誌名: Zoological Science 巻: 27(9) ページ: 762-767
  • NAID: 120004094724
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression and localization of collagen type IV a1 chain in the medaka ovary (2010)
  • 著者名/発表者名: Kato, Y., Ogiwara, K, Fujimori, C., Kimura, A., Takahashi, T.
  • 雑誌名: Cell Tissue Research (In press)
  • 査読あり
• [学会発表] メダカ排卵酵素MT2-MMPの誘導メカニズム-排卵に関与する新規チロシンキナーゼの探索と同定 (2010)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第35回大会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2010-11-19
• [学会発表] メダカ排卵酵素MT2-MMPの排卵誘導メカニズム-排卵に関与する新規チロシンキナーゼの探索と同定 (2010)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第35回大会
  • 発表場所: 静岡
• [学会発表] メダカ排卵におけるプロスタグランジンの作用とアクチン重合への関与 (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加、荻原克益、萩原茜、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第35回大会
  • 発表場所: 静岡
• [学会発表] 排卵と卵成熟は互いにコミュニケーションを取っているか? (2010)
  • 著者名/発表者名: 萩原茜、藤森千加、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第35回大会
  • 発表場所: 静岡
• [学会発表] PA/プラスミン系による基底膜の分解がメダカ排卵には必要不可欠である (2010)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本動物学会第81回大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 膜型プロゲステロン受容体はメダカの排卵に関与するか (2010)
  • 著者名/発表者名: 萩原茜、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本動物学会第81回大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] EP4bがPGによるメダカ排卵の律速因子となる (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加、萩原茜、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本動物学会第81回大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] メダカ排卵実行酵素MT2-MMPの発現誘導機構 (2009)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第34回大会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2009-10-23
• [学会発表] メダカの排卵とプロスタグランジン (2009)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加、萩原茜、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本動物学会北海道支部第55回大会
  • 発表場所: 函館
  • 年月日: 2009-08-08
• [学会発表] メダカ排卵を司る内分泌機構と排卵誘導機構の解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益、藤森千加、Sanath Rajapakse、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第34回大会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] メダカ排卵時におけるプロスタグランジン及びその受容体の解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加、萩原茜、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第34回大会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] メダカ卵巣におけるプロスタグランジンとその合成酵素COX-2の役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加、荻原克益、萩原茜、高橋孝行
  • 学会等名: 日本動物学会第80回大会
  • 発表場所: 静岡
• [学会発表] メダカ卵巣特異的に発現するuPAの発現解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 古舘大樹、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本動物学会第80回大会
  • 発表場所: 静岡
• [学会発表] マウス卵巣における膜結合型MMP、MT2-MMPの発現および機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本動物学会第80回大会
  • 発表場所: 静岡
• [備考] ホームページ等
  • URL: https://www.sci.hokudai.ac.jp/~kogi/Reproductive2/Welcome.html
• [産業財産権] 魚類由来のエンテロペプチダーゼ (2010)
  • 発明者名: 高橋孝行、荻原克益
  • 権利者名: 国立大学法人北海道大学
  • 取得年月日: 2010-03-19