研究課題/領域番号 |
21770093
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | (財)山階鳥類研究所 |
研究代表者 |
齋藤 武馬 (財)山階鳥類研究所, 自然誌研究室, 研究員 (40521761)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2009年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 種分化 / 大陸氷河 / 旧北区 / 北方系鳥類 / ミトコンドリアDNA / 分子系統地理 / 分類学 / 鳥類 / 分子系統地理学 |
研究概要 |
大陸氷河による地理的隔離が種分化を促進させた北米の大部分の地域や北部ヨーロッパとは異なり、氷河が小規模にしか発達しなかったユーラシア大陸東部において、その地史的特性が化方系鳥類の種分化や遺伝的特性にどのような影響を与えたのかについて解明を行うことを目杓とした。日本を含めたユーラシア東部で繁殖する鳥類種の分子系統地理を調べた結果、日本国内または日本と大陸の個体群問で種内に別種レベルの大きな遺伝的差異をもつ種があることが明らかとなった。その種はメボソムシクイ、カワラビワ、エゾムシクイ、イイジマムシクイ、アオジ、ヒバリ、キビタキ、サンショウクイであった。これらの結果は、日本列島内、もしく・まその周辺地域で系統がいくつかの連続的な氷期を通して長期間隔離・維持されてきたことを慧味する。この氷河によらない隔離機構による系統の残存は、種分化を説明する新しい仕組みを提供するものとなるかもしれない。
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