研究課題/領域番号 |
21770129
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小原 圭介 北海道大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (30419858)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2009年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 脂質 / タンパク質 / オートファジー / タンパク質分解 / スフィンゴ / スフィンゴ脂質 / オートファゴソーム / 脂肪酸 / 酵母 / 液胞 |
研究概要 |
オートファジーでは、オートファゴソームという二重膜構造の新生によって細胞質成分を隔離する過程が基盤となっている。オートファゴソームの脂質組成はほとんど分かっておらず、電子顕微鏡観察からスフィンゴ脂質などの特殊な脂質を豊富に含む可能性が示されていた。本研究では、出芽酵母を用いた研究により、スフィンゴ脂質合成がオートファジーの正常な進行に必要である事を初めて明らかにした。また、スフィンゴ脂質のうちイノシトールホスホリルセラミド(IPC)がオートファジーに関与する事を示唆した。すなわち本研究により特定のスフィンゴ脂質分子種がオートファジーに関与することが示された。また、スフィンゴ脂質が関与する素過程を調べたところ、オートファジーに必須な二つのユビキチン様タンパク質の結合反応系やオートファジー関連タンパク質が集積するPASという構造の構築にはスフィンゴ脂質は関与しない事が示唆された。また、液胞の成熟にも関与しない事が分かった。スフィンゴ脂質はこれらの過程以外の部分でオートファジーに関与すると考えられる。
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