DNA複製を制御するクロマチン構造変換メカニズムの解明

• 研究課題/領域番号: 21780086
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 応用生物化学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 尾間 由佳子 東北大学, 大学院・農学研究科, 研究支援者 (20443997)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円); 2012年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2010年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円); 2009年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: クロマチン / DNA複製 / アクチン関連タンパク質 / クロマチンリモデリング複合体 / 細胞核 / アクチンファミリー / ゲノム安定性維持 / ゲノム安定性 / クロマチン構造変換

研究概要

INO80クロマチンリモデリング複合体の特異的構成因子であるIno80およびArp8にデグロンタグを導入することで、誘導的にINO80複合体の機能を欠損することが可能な酵母株を作成した。この株を用いてゲノム安定性を解析したところ、INO80複合体の存在とゲノム安定性維持との間に明確な相関が観察された。また核膜孔複合体やクロマチンタンパク質、複製関連因子とINO80複合体との物理的、遺伝学的な相互作用も観察された。これにより、INO80複合体によるゲノム安定性維持における機能の一端が示された。

研究成果

• [雑誌論文] 細胞核の構造とエピジェネティック制御 (2012)
  • 著者名/発表者名: 尾間由佳子、原田昌彦
  • 雑誌名: 化学と生物 巻: 50 ページ: 262-268
  • NAID: 10030819450
  • URL: http://jglobal.jst.go.jp/public/20090422/201202237007967052
• [雑誌論文] Actin-related proteins localized in the nucleus: from discovery to novel roles in nuclear organization (2011)
  • 著者名/発表者名: Oma, Y., Harata, M
  • 雑誌名: Nucleus 巻: 2 号: 1 ページ: 38-46
  • DOI: 10.4161/nucl.2.1.14510
  • 査読あり
• [雑誌論文] Actin-related proteins localized in the nucleus : from discovery to novel roles in nuclear organization. (2011)
  • 著者名/発表者名: Oma, Y, Harata, M.
  • 雑誌名: Nucleus 巻: 2 ページ: 38-46
  • 査読あり
• [雑誌論文] ATM modulates the loading of recombination proteins onto a chromosomal translocation breakpoint hotspot (2010)
  • 著者名/発表者名: Sun, J., Oma, Y., Harata, M., Kono, K., Shima, H., Kinomura, A., Ikura, T., Mizutani, S., Kanaarm, R., Tashiro, S
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 5 号: 10 ページ: e13554-e13554
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0013554
  • NAID: 120002737822
  • 査読あり
• [雑誌論文] Actin-related protein Arp6 influences H2AZ-dependent and -independent gene expression and links ribosomal protein genes to nuclear pores (2010)
  • 著者名/発表者名: Yoshida, T, Shimada, K., Oma, Y., Kalck, V., Akimura, K., Taddei, A., Iwahashi, H., Kugou, K., Ohta, K., Gasser, S.M., Harata, M
  • 雑誌名: PLoS Genet 巻: 6 号: 4 ページ: e1000910-e1000910
  • DOI: 10.1371/journal.pgen.1000910
  • 査読あり
• [雑誌論文] Actin-related protein Arp6 influences H2AZ-dependent and -independent gene expression and links ribosomal protein genes to nuclear pores. (2010)
  • 著者名/発表者名: Yoshida, T, et al
  • 雑誌名: PLoS Genetics 巻: 6
  • 査読あり
• [雑誌論文] ATM modulates the loading of recombination proteins onto a chromosomal translocation breakpoint hotspot. (2010)
  • 著者名/発表者名: Sun, J, et al
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 5
  • 査読あり
• [学会発表] The Function of SWR1- and INO80 Chromatin Remodeling Complexes in the Spatial Positioning of DNA Double-strand Break (2012)
  • 著者名/発表者名: Yukako Oma
  • 学会等名: The 35^<th> Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan
  • 発表場所: Fukuoka
  • 年月日: 2012-12-12
• [学会発表] Roles of actin-related proteins in chromatin function and nuclear organization (2012)
  • 著者名/発表者名: Yukako Oma
  • 学会等名: Joint Meeting of The 45th Annual Meeting of the Japanese Society of Developmental Biologists & The 64th Annual Meeting of the Japan Society for Cell Biology, Workshop "Gene expression and Epigenetics"
  • 発表場所: Kobe
  • 年月日: 2012-05-28
• [学会発表] ヒト染色体安定性維持におけるINO80複合体の機能解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 若林一陽、尾間由佳子, 他
  • 学会等名: 日本農芸化学会2011年度大会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2011-03-27
• [学会発表] DNA二本鎖切断(DSB)におけるクロマチンリモデリング複合体INO80複合体およびSWR1複合体の機能解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 尾間由佳子
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] ヒト染色体安定性維持におけるINO80クロマチンリモデリング複合体の機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 尾間由佳子, 他
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会、第83回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 兵庫
  • 年月日: 2010-12-09
• [学会発表] ヒト染色体安定性維持におけるINO80クロマチンリモデリング複合体の機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 尾間由佳子
  • 学会等名: 日本農芸化学会東北支部・北海道支部合同支部大会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2010-09-28
• [学会発表] ヒト染色体安定性維持におけるINO80クロマチンリモデリング複合体の機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 尾間由佳子, 他
  • 学会等名: 日本農芸化学会東北支部・北海道支部合同支部大会
  • 発表場所: 宮城
  • 年月日: 2010-09-28
• [学会発表] INO80クロマチンリモデリング複合体のゲノム安定性維持への寄与 (2010)
  • 著者名/発表者名: 若林一陽、尾間由佳子, 他
  • 学会等名: 酵母遺伝学フォーラム第43回研究報告会
  • 発表場所: 奈良
  • 年月日: 2010-09-11
• [学会発表] Roles of actin-related proteins in nuclear organization and genome function (2010)
  • 著者名/発表者名: Yoshida T, Shimada K, Oma Y, et al
  • 学会等名: 52^<nd> Symposium of the Society for Histochemistry
  • 発表場所: プラハ、チェコ
  • 年月日: 2010-09-07
• [学会発表] ヒト染色体安定性維持におけるINO80クロマチンリモデリング複合体の機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 若林一陽、尾間由佳子, 他
  • 学会等名: 日本分子生物学会第10回春季シンポジウム
  • 発表場所: 宮城
  • 年月日: 2010-06-07
• [学会発表] アクチン関連タンパク質Arp6のクロマチン構造変換および核構造構築への関与 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉田貴人、島田健士、尾間由佳子, 他
  • 学会等名: 第62回日本細胞生物学会大会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-05-20
• [学会発表] ヒト染色体安定性維持におけるINO80クロマチンリモデリング複合体の機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 尾間由佳子
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会、第83回日本生化学会大会合同大会(BMB2010)
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] Roles of actin-related proteins in chromatin function and nuclear organization
  • 著者名/発表者名: Masahiko Harata
  • 学会等名: Joint Meeting of The 45th Annual Meeting of the Japanese Society of Developmental Biologists & The 64th Annual Meeting of the Japan Society for Cell Biology
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] The Function of SWR1- and INO80 Chromatin Remodeling Complexes in the Spatial Positioning of DNA Double-strand Break
  • 著者名/発表者名: Yukako Oma
  • 学会等名: The 35th Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] Roles of actin-related proteins in chromatin function and nuclear organization
  • 著者名/発表者名: Masahiko Harata
  • 学会等名: Gordon Research Conference “Chromatin Structure & Function”
  • 発表場所: ルッカ、イタリア
• [学会発表] DNA損傷部位の核内空間配置変化におけるクロマチンリモデリング複合体の寄与
  • 著者名/発表者名: 小西辰紀
  • 学会等名: 酵母遺伝学フォーラム第45回研究報告会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] DNA損傷部位の核内空間配置変化におけるクロマチンリモデリング複合体および核膜タンパク質の寄与
  • 著者名/発表者名: 小西辰紀
  • 学会等名: 日本農芸化学会2013年度大会
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] ゲノム安定性維持における細胞核構造の寄与の解析
  • 著者名/発表者名: 原田昌彦
  • 学会等名: 第30 回 染色体ワークショップ・第11 回 核ダイナミクス研究会
  • 発表場所: 淡路
• [学会発表] DNA二重鎖切断部位の細胞核内での空間配置におけるSWR1およびINO80クロマチンリモデリング複合体の役割
  • 著者名/発表者名: 小西 辰紀
  • 学会等名: 日本農芸化学会2012年度大会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] クロマチン・細胞核の構造とエピゲノム制御：アクチンファミリーからのアプローチ
  • 著者名/発表者名: 原田昌彦
  • 学会等名: 日本農芸化学会2012年度大会シンポジウム
  • 発表場所: 京都
  • 招待講演
• [学会発表] 出芽酵母アクチン関連タンパク質Arp6のゲノム安定性維持への関与の解析
  • 著者名/発表者名: 中山景樹
  • 学会等名: 第29回染色体ワークショップ
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] クロマチン構造変換と細胞核機能におけるアクチンファミリーの寄与
  • 著者名/発表者名: 原田昌彦
  • 学会等名: 第29回染色体ワークショップ
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] クロマチン構造変換と細胞核機能におけるアクチンファミリーの寄与
  • 著者名/発表者名: 原田昌彦
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] Roles of actin-related proteins in chromatin function and nuclear organization
  • 著者名/発表者名: Masahiko Harata
  • 学会等名: Wenner-Gren Foundations International Symposium“Actin and actin-associated proteins from gene to polysomes”
  • 発表場所: Stockholm、スウェーデン
  • 招待講演
• [学会発表] DNA二重鎖切断の修復におけるINO80クロマチンリモデリング複合体の役割
  • 著者名/発表者名: 小西辰紀
  • 学会等名: 酵母遺伝学フォーラム第44回研究報告会
  • 発表場所: 福岡