微生物が生産するNADH-フマル酸還元酵素阻害剤の探索研究

• 研究課題/領域番号: 21780115
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物生産化学・生物有機化学
• 研究機関: 北里大学
• 研究代表者: 森 美穂子 北里大学, 大学院・感染制御科学府, 助教 (20425648)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• 研究課題ステータス: 完了 (2010年度)
• 配分額: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 生物活性物質 / 寄生虫 / 感染症 / 機器分析 / 精製 / ミトコンドリア電子伝達系 / NADH-フマル酸還元酵素 / 二次代謝産物 / 微生物 / 糸状菌 / 放線菌 / 微生物二次代謝産物

研究概要

バラエティーに富んだ微生物培養液約8,200サンプルの中からNADH-フマル酸還元酵素阻害物質をスクリーニングしたところ、約2%の培養液が阻害活性を示した。ほとんどの培養液の活性物質は水溶性であり、酵素の基質となるフマル酸、または低分子有機化合物あるいは無機塩が活性を示すことが示唆された。一方、脂溶性の性質を示す活性物質を精製したところ、放線菌Streptomyces sp.培養液から初めてNADH-フマル酸還元酵素選択的な阻害活性を示す(4E)-5-(2-methylphenyl)-4-pentenoic acidを単離した。糸状菌Penicillium sp. FKI-5329株培養液からは強力な阻害活性を示すペンタエン化合物prugosene A1とその新規類縁体2化合物を単離した。

研究成果

• [雑誌論文] Ukulactones A and B, new NADH-fumarate reductase inhibitors produced by Penicillium sp.
  • 著者名/発表者名: Mori M., Morimoto, H., Kim, Y-P., Ui, H., Nonaka, K., Masuma, R., Sakamoto, K., Kita, K., Tomoda, H., Shiomi, K., Omura, S.
  • 雑誌名: FKI-3389. Tetrahedron in press.
  • 査読あり
• [学会発表] 微生物が生産するNADH-フマル酸還元酵素阻害物質の探索 (2011)
  • 著者名/発表者名: 大山公成、森美穂子、増間碌郎、高橋洋子、大村智、塩見和朗
  • 学会等名: 日本農芸化学会2011年度大会(要旨のみ)
  • 発表場所: 京都女子大学
  • 年月日: 2011-03-26
• [学会発表] 微生物が生産するNADH-フマル酸還元酵素阻害活性物質の探索 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大山公成、森美穂子、増間碌郎、高橋洋子、大村智、塩見和朗
  • 学会等名: 第4回蠕虫研究会
  • 発表場所: 青島サンクマール(宮崎)
  • 年月日: 2010-11-27
• [学会発表] 微生物が生産するNADH-フマル酸還元酵素阻害物質の探索 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大山公成、森美穂子、増間碌郎、高橋洋子、大村智、塩見和朗
  • 学会等名: 第23回バイオサイエンスフォーラム
  • 発表場所: 北里大学獣医学部
  • 年月日: 2010-08-05
• [備考] ホームページ等
• [備考] 北里生命科学研究所 生物機能研究室HP
  • URL: http://www.kitasato-u.ac.jp/lisci/labo/BioFuncWeb/Index.html
• [備考]
  • URL: http://www.kitasato-u.ac.jp/lisci/labo/BioFuncWeb/Index.html