配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2009年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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研究概要 |
本研究ではリグノスルホン酸(LSA)のスルホ基を活かしながら賦形化することを目的として,LSAを担持したセルロースアセテート(CA)との複合体およびLSAとポリビニルアルコール(PVA)との複合ゲルの調製を検討した。CAとの複合体については,CAとLSAのいずれとも良好に相溶するポリビニルピロリドン(PVP)を相溶化剤として用いた。調製条件の選択によって,表面にLSAが局在した多孔性粒子を得られ,生理活性物質であるニコチンと高い頻度でイオン性相互作用して,その吸着能が高いことがわかった。一方,PVAとの複合ゲルについては,スルホ基がフリーで存在するものが得られ,高い吸水性能(自重の500倍以上吸水)やニコチンなどのカチオン性生理活性物質の吸着および徐放(数時間オーダーで徐放)機能を発現した。
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