研究概要 |
2枚の電極板を4本のコイル状のばねで支持し,電極板に設置した荷重の増減でばねが伸縮し,その結果変化する電極間距離を電気容量によって検出する方式の電気容量式荷重計を試作した。加熱温度は120℃-900℃とした。その結果,30kHz-100kHzの範囲で電気容量の交流周波数および温度依存性が小さかった。また,乾燥による試験体重量の減少に伴い電気容量が減少した。さらに,加熱初期の乾燥器および炭化炉の温度が上昇している過程においては,従来の歪みゲージ式荷重計では歪みの温度ドリフトが存在したのに対し,本荷重計では電気容量の変化があまり観察されなかった。
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