研究課題/領域番号 |
21780274
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小林 剛 京都大学, ウイルス研究所, 助教 (90324847)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | デングウイルス / サルモデル |
研究概要 |
デングウイルス(DV)のサル病態モデルの開発を目指して、アカゲザルにおけるDV2型、4型の増殖能について検討した。その結果、DV接種ザルではデング熱・出血熱様症状は観察されなかったが、感染2~3日後で血中に約4×10^3コピーのウイルスRNAが検出された。DV標的細胞であるサル単球由来マクロファージ(MDM)に感染させたところ、DVはアカゲザル由来MDMと比較して、ボンネットモンキー由来MDMで効率よく複製することが示された。これらの結果から、ボンネットモンキーはDV病態モデルの開発に有用であることが示唆された。 より効率の高いリバースジェネティクス(RG)系の開発を目的とし、DVと同属のダニ媒介性脳炎ウイルス(TBEV)でウイルスゲノム全長cDNAを直接細胞内に導入することにより、組換えウイルスを作出できるplasmid-based RG系の開発を行った。さらに、TBEVフルゲノムcDNAを重複領域を含むように複数の断片に分割したフラグメントを細胞に同時に導入することでも(相同組換えRG系)、組換えウイルスの作出に成功した。DVにおいても効率が低いながら同様の系の開発に成功し、この系の確立はサルにおいて高病原性を示す組換えウイルス作出のため、極めて有用なツールと考えられる。
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