研究課題
若手研究(B)
狂犬病ウイルスは末梢の咬傷部位から中枢神経に侵入し感染動物を発症させるが、その成立機序は不明である。本研究では、野外流行株1088株を神経系細胞で連続継代することで、末梢感染においてのみマウスでの病原性が低下した弱毒株を確立した。解析の結果、その弱毒化にはウイルスGタンパク質へのN型糖鎖の追加が関与していることが示された。このN型糖鎖の追加は、他の実験室馴化株でも認められるが野外流行株では認められないことから、狂犬病ウイルスの末梢感染を規定する一つの因子であることが示唆された。
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Virus Research
巻: 165巻, 1号 ページ: 34-45
巻: 165 号: 1 ページ: 34-45
10.1016/j.virusres.2012.01.002