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イネ育種への応用を目指した植物ミトコンドリア翻訳の分子メカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 21780306
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用分子細胞生物学
研究機関東北大学

研究代表者

風間 智彦  東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (30431464)

研究期間 (年度) 2009 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード育種学 / 遺伝学 / オルガネラ工学 / 遺伝子 / 植物
研究概要

本研究の目的は,植物のミトコンドリアにおける翻訳機構を明らかにするために,イネミトコンドリア抽出液を用いた試験管内翻訳システム系(in vitro翻訳系)の構築を行うことであり,構築したシステムを用いることで翻訳に必要なcis-配列を決定するとともに,ミトコンドリア分画の質量分析により,翻訳因子の単離・同定を行うことである.
本年度は,in vitro翻訳系構築のための準備として,(1)RNAとして蓄積量の高い遺伝子の選別,(2)選別した遺伝子の5'および3'末端の決定,(3)in vitro翻訳系へのトライ,を行なった.
(1)in vitro翻訳系における基質とするRNAを,蓄積量の高いRNAから選ぶために,カルス,根,黄化芽生えからミトコンドリアを抽出し,リアルタイムRT-PCRを行なった.この結果,どの組織のミトコンドリアにおいても,atp1,atp9,cox1のRNA蓄積量が高いことが明らかとなった.さらに,組織ごとの比較をすると,カルスにおけるRNA蓄積量が最も高いことが分かった.(2)蓄積量が高いことが明らかとなった遺伝子のRNAの末端をCR-T-PCRによって決定した.この結果,ほとんどの遺伝子において3'末端は一定であることがわかった.一方,5'末端はメジャーな末端以外にも末端が存在し,一定ではないことが明らかとなった.このことは,5'末端が転写後のプロセッシングによって形成されることを示唆していると考えられる.さらに,得られた情報を元に,in vitro系で用いる鋳型の作成を行なう.(3)継代1週間後および2週間後のカルスよりミトコンドリアを単離し,in vitro翻訳系に用いるミトコンドリアリボソーム画分を抽出した.抽出したミトコンドリアリボソーム画分に鋳型としてpolyU RNAを,基質として14Cラベルしたフェニルアラニンを加え,反応を行なった.この結果,polyUの存在依存的にフェニルアラニンの取り込み活性が確認された.さらに,継代後1週間後のミトコンドリアの方が,取り込み活性が高いことが明らかとなった.

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Cytoplasmic male sterility-associated ORF79 is toxic to plant regeneration when expressed with mitochondrial targeting sequence of ATPasr γ subunit2010

    • 著者名/発表者名
      H.Kojima, T.Kazama, S.Fujii, K.Toriyama
    • 雑誌名

      Plant Biotechnology Vol.27

      ページ: 111-114

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] BT型細胞質雄性不稔イネミトコンドリアにおけるorf79の翻訳制御2009

    • 著者名/発表者名
      風間智彦, 小島久代, 鳥山欽哉
    • 学会等名
      日本植物細胞分子生物学会
    • 発表場所
      藤沢(日本大学生物資源科学部 湘南キャンパス)
    • 年月日
      2009-07-31
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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