がん微小環境応答性の細胞内取り込み促進型ナノ粒子の構築および抗腫瘍作用の検討

• 研究課題/領域番号: 21790049
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 物理系薬学
• 研究機関: 京都薬科大学
• 研究代表者: 濱 進 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (60438041)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2009年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: がん微小環境 / ドラッグデリバリー

研究概要

腫瘍の低pHに応答して細胞内取り込みが促進されるナノ粒子を構築するために、新規微弱低pH応答性ペプチド(SAPSP)をカチオン性リポソームに修飾した(SAPS-lipo)。SAPS-lipoはpH 6. 5において表面電荷が負から正に反転することにより、細胞内取り込みが促進された。さらにsiRNAを封入したナノ粒子はpH 6. 5において高いRNAi効果を誘導した。本ナノ粒子は、腫瘍低pHに応答性を示す新規DDSである。

研究成果

• [雑誌論文] Noninvasive and efficient transdermal delivery of CpG-oligodeoxynucleotide for cancer immunotherapy (2011)
  • 著者名/発表者名: Kigasawa K, Kajimoto K, Nakamura T, Hama S, Kanamura K, Harashima H, Kogure K
  • 雑誌名: J. Control. Release 巻: 150 ページ: 256-265
  • 査読あり
• [雑誌論文] Noninvasive and efficient transdermal delivery of CpG-oligodeoxynucleotide for cancer immunotherapy (2011)
  • 著者名/発表者名: Kigasawa K, Kajimoto K, Nakamura T, Hama S, Kanamura K, Harashima H, Kogure K
  • 雑誌名: J.Control.Release. 巻: 150 ページ: 256-265
  • 査読あり
• [雑誌論文] Development of a Novel Drug Delivery System consisting of an Antitumor Agent Tocopheryl Succinate
  • 著者名/発表者名: Hama S, Utsumi S, Fukuda Y, Nakayama K, Okamura Y, Tsuchiya H, Fukuzawa K, Harashima H, Kogure K
  • 雑誌名: J. Control. Release 巻: (in press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Prevention of Tumor Growth by Needle-free Jet Injection of anti-C7orf24 siRNA
  • 著者名/発表者名: Hama S, Arata M, Nakamura I, Kasetani T, Itakura S, Tsuchiya S, Yoshiki T, Kogure K
  • 雑誌名: Cancer Gene Ther 巻: (in press)
  • 査読あり
• [学会発表] 細胞内動態に着目したトコフェロールコハク酸ナノ粒子の作用増強機構の解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 濱進
  • 学会等名: 第22回ビタミンE研究会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ナノ粒子の膜物性制御による腫瘍低pH下の癌細胞への効率的な薬物送達 (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱進
  • 学会等名: 第9回がんとハイポキシア研究会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 腫瘍の低いpHを利用した新規薬物キャリアーの開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中井麻友美
  • 学会等名: 第27回日本DDS学会学術集会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 核酸医薬を封入したトコフェロールコハク酸ナノ粒子の機能性評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱進
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第63回大会
  • 発表場所: 広島
• [学会発表] 腫瘍環境応答性の表面物性を有するナノキャリアーの開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小暮健太朗
  • 学会等名: 日本膜学会第33年会境界領域シンポジウム
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 抗癌活性を有するビタミンE誘導体を利用したナノ粒子の開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱進
  • 学会等名: 第17回国際癌治療増感研究会
  • 発表場所: 宮城
• [学会発表] Suppression of Tumor Grouth by Nanoparticles consisting of α-Tocopheryl Succinate (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱進
  • 学会等名: The Third International Conference on Cofactors(ICC-03)
  • 発表場所: Turku, Finland
• [学会発表] 抗癌活性を有するトコフェロールコハク酸を利用した遺伝子キャリアーの確立 (2011)
  • 著者名/発表者名: 福田友紀
  • 学会等名: アンチセンス・遺伝子・デリバリーシンポジウム
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 腫瘍の低pH環境に応答して細胞親和性が向上する薬物キャリアーの開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 濱進
  • 学会等名: 遺伝子・デリバリー研究会第10回シンポジウム
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] 腫瘍内低pHに応答する新しい薬物キャリアーの開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 板倉祥子
  • 学会等名: 日本薬学会第130年会
  • 発表場所: 岡山
• [学会発表] 膜物性制御したビタミンE誘導体ナノ粒子の抗腫瘍効果 (2010)
  • 著者名/発表者名: 内海達
  • 学会等名: 日本薬剤学会第25年会
  • 発表場所: 徳島
• [学会発表] 低酸素環境下の癌細胞に対する抗体の機能性評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 濱進
  • 学会等名: 日本薬剤学会第25年会
  • 発表場所: 徳島
• [学会発表] 腫瘍の低pH環境に応答して細胞親和性が向上する薬物キャリアーの開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 濱進
  • 学会等名: 遺伝子・デリバリー研究会 第10回シンポジウム
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] 改良型トコフェロールコハク酸ナノ粒子の抗腫瘍効果 (2010)
  • 著者名/発表者名: 内海達
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第62回大会
  • 発表場所: 盛岡
• [学会発表] がん微小環境を利用した癌治療・診断法の開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 濱進
  • 学会等名: ナノライフサイエンス・オープンセミナー2010
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 低酸素環境下の癌細胞を認識する抗体の樹立と機能性評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 濱進
  • 学会等名: 第69回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] マウス黒色細胞腫に対するα-トコフェロールコハク酸ナノ粒子の抗腫瘍効果 (2010)
  • 著者名/発表者名: 内海達
  • 学会等名: 第69回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 腫瘍内低pHに応答する新しい薬物キャリアーの開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 板倉祥子
  • 学会等名: 日本薬学会 第130年会
  • 発表場所: 岡山
• [学会発表] 低酸素環境下の癌認識抗体の機能性評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 濱進
  • 学会等名: 日本薬学会 第130年会
  • 発表場所: 岡山
• [学会発表] 腫瘍環境に応答可能な新規薬物送達キャリアーの開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 板倉祥子
  • 学会等名: 遺伝子・デリバリー研究会第9回シンポジウム
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 腫瘍環境に応答して膜物性が変化するDDSナノ粒子 (2009)
  • 著者名/発表者名: 板倉祥子
  • 学会等名: 第59回 日本薬学会近畿支部総会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 低酸素環境における癌特異的モノクローナル抗体の樹立 (2009)
  • 著者名/発表者名: 首藤弘樹
  • 学会等名: 第59回 日本薬学会近畿支部総会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] 腫瘍環境に応答可能な新規薬物送達キャリアーの開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 板倉祥子
  • 学会等名: 遺伝子・デリバリー研究会 9回シンポジウム
  • 発表場所: 大阪
• [備考]
  • URL: http://www.kyoto-phu.ac.jp/labo/bukka/main.html
• [備考]
  • URL: http://www.kyoto-phu.ac.jp/labo/bukka/main.html
• [産業財産権] pH応答性ペプチドを含むナノ粒子 (2012)
  • 発明者名: 小暮健太朗、濱進
  • 権利者名: 大鵬薬品工業株式会社
  • 出願年月日: 2012-04-24
  • 外国
• [産業財産権] pH応答性ペプチドを含むナノ粒子 (2011)
  • 発明者名: 小暮健太朗, 濱進
  • 権利者名: 大鵬薬品工業株式会社
  • 産業財産権番号: 2011-097694
  • 出願年月日: 2011-04-25