海馬神経興奮に伴ったシアル酸分子種脱離のインビボ解析と記憶形成における役割の解明

• 研究課題/領域番号: 21790085
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 静岡県立大学
• 研究代表者: 南 彰 静岡県立大学, 薬学部・生化学教室, 助教 (80438192)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 糖鎖 / 記憶 / 海馬 / 神経 / シアル酸分子種 / シアリダーゼ / インビボ解析 / 酵素活性イメージング / シアル酸 / 電気生理 / インビボ / ラット

研究概要

シアル酸の主要な分子種であるN-アセチルノイラミン酸(Neu5Ac)は脳内に豊富に存在し、記憶形成において重要な役割を担う。一方、マイナーなシアル酸分子種であるN-グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)について、脳内における作用は不明な点が多い。本研究では、ラット脳において、Neu5Gcの存在と分布、Neu5Gcと記憶の関係などを明らかにした。さらに、シアル酸を糖鎖構造から脱離させるシアリダーゼの作用に着目し、脳内におけるシアリダーゼ活性の分布や神経活動と連動した糖鎖構造からのNeu5Gc脱離などを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Imaging of sialidase activity in rat brain sections by a highly sensitive fluorescent histochemical method (2011)
  • 著者名/発表者名: Minami, A., Shimizu, H., Meguro, Y., Shibata, N., Kanazawa, H., Ikeda, K., and Suzuki, T
  • 雑誌名: NeuroImage 巻: 58 号: 1 ページ: 34-40
  • DOI: 10.1016/j.neuroimage.2011.06.017
  • 査読あり
• [雑誌論文] Plaque Formation Assay for Human Parainfluenza Virus Type 1 (2011)
  • 著者名/発表者名: Keijo Fukushima
  • 雑誌名: Ｂｉｏｌｏｇｉｃａｌ ＆ Ｐｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌ Ｂｕｌｌｅｔｉｎ 巻: 34 号: 7 ページ: 996-1000
  • DOI: 10.1248/bpb.34.996
  • NAID: 130000738086
  • ISSN: 0918-6158, 1347-5215
  • 査読あり
• [雑誌論文] Antiviral effect of strictinin on influenza virus replication. (2010)
  • 著者名/発表者名: Saha RK
  • 雑誌名: Antiviral Research 巻: 88(1) ページ: 10-18
  • 査読あり
• [学会発表] ラット海馬の神経興奮に伴うシアリダーゼ活性の変化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 南彰
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 2012-03-29
• [学会発表] ラット海馬に発現するシアリダーゼの記憶形成における役割 (2012)
  • 著者名/発表者名: 齋藤正和
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 2012-03-29
• [学会発表] N-グリコリルノイラミン酸のラット脳内分布および体内動態の解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田口理紗
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 2012-03-29
• [学会発表] Development of Fluorescent Substrates having Sialic Acid Derivatives for Analysis of Sialidase Activities (2011)
  • 著者名/発表者名: Kiyosi Ikeda
  • 学会等名: 8^<th> AFMC International Medicinal Chemistry Symposium
  • 発表場所: Tokyo
  • 年月日: 2011-12-01
• [学会発表] Influenzaウマインフルエンザウイルスのシアリダーゼのシアル酸分子種認識性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 鵜沼沙織
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック日本薬学会東海支部合同学術大会2011
  • 発表場所: 愛知
  • 年月日: 2011-11-23
• [学会発表] Imaging of sialidase activity in rat brain sections by a highly sensitive fluorescent histochemical method (2011)
  • 著者名/発表者名: Akira Minami
  • 学会等名: The 4^<th> International Conference on Health and Longevity Sciences
  • 発表場所: Shizuoka
  • 年月日: 2011-10-21
• [学会発表] 記憶におけるN-グリコリルノイラミン酸の影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 南彰
  • 学会等名: USフォーラム2011
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-09-27
• [学会発表] ラット脳内におけるN-グリコリルノイラミン酸の分布解明 (2011)
  • 著者名/発表者名: 稲田真里
  • 学会等名: 第75回日本生化学会中部支部例会・シンポジウム
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-05-28
• [学会発表] 海馬におけるN-グリコリルノイラミン酸高発現ラットの構築および学習能に及ぼす影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田口理紗
  • 学会等名: 第75回日本生化学会中部支部例会・シンポジウム
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-05-28
• [学会発表] 新規人工合成基質を利用したラット脳内におけるシアリダーゼ活性の分布解明 (2011)
  • 著者名/発表者名: 福元北斗
  • 学会等名: 第75回日本生化学会中部支部例会・シンポジウム
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-05-28
• [学会発表] ラット海馬依存性記憶におけるシアリダーゼの役割 (2011)
  • 著者名/発表者名: 齋藤正和
  • 学会等名: 第75回日本生化学会中部支部例会・シンポジウム
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-05-28
• [学会発表] シアリダーゼの海馬神経興奮に伴う活性変化と神経伝達物質放出に対する作用のインビボ解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 崔紗希
  • 学会等名: 第75回日本生化学会中部支部例会・シンポジウム
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-05-28
• [学会発表] 海馬神経興奮と連動した細胞表面シアリダーゼ活性の変化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 南彰
  • 学会等名: 第75回日本生化学会中部支部例会・シンポジウム
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-05-28
• [学会発表] スルファチドのラット海馬における分布と海馬初代培養細胞における発現変化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 柴田直紀
  • 学会等名: 日本薬学会 第131年会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-03-31
• [学会発表] ラット海馬におけるシアリダーゼ活性の分布と神経興奮に伴う変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 目黒裕芙子
  • 学会等名: 第33回日本日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2010-12-10
• [学会発表] ラット海馬神経興奮に伴ったシアル酸分子種脱離のインビボ解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 石橋さやか
  • 学会等名: 平成22年度日本薬学会東海支部例会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2010-11-28
• [学会発表] シアリダーゼ活性のラット海馬における分布と神経興奮に伴う変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 目黒裕芙子
  • 学会等名: 平成22年度日本薬学会東海支部例会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2010-11-28
• [学会発表] シアル酸分子種のラット脳内分布と記憶における役割の解明 (2010)
  • 著者名/発表者名: 南彰
  • 学会等名: 乳酸菌研究会
  • 発表場所: 松本
  • 年月日: 2010-11-26
• [学会発表] シアリダーゼの機能解明を目指したシアル酸誘導体を含む蛍光基質の合成研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 池田潔
  • 学会等名: 第36回反応と合成の進歩シンポジウム
  • 発表場所: 愛知
  • 年月日: 2010-11-02
• [学会発表] シアリダーゼの機能解明を目指したシアル酸誘導体を含む蛍光基質の合成と酵素活性の測定 (2010)
  • 著者名/発表者名: 池田潔
  • 学会等名: 第14回生体触媒化学シンポジウム
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2010-09-23
• [学会発表] Enhancement of extracellular sialidase activity in rat hippocampus by neural excitation (2010)
  • 著者名/発表者名: Akira Minami
  • 学会等名: 13^<th> International Conference on Biologyand Chemistry of Sialic Acids
  • 発表場所: Germany
  • 年月日: 2010-08-22
• [学会発表] Enhancement of extracellular sialidase activity in rat hippocampus by neural excitation (2010)
  • 著者名/発表者名: Akira Minami
  • 学会等名: 13^<th> International Conference on Biology and Chemistry of Sialic Acids
  • 発表場所: ドイツ
  • 年月日: 2010-08-22
• [学会発表] 海馬依存性記憶の形成過程にけるシアル酸分子種の機能解明 (2010)
  • 著者名/発表者名: 南彰
  • 学会等名: USフォーラム2010
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2010-08-03
• [学会発表] シアリダーゼ活性のラット脳内分布と神経興奮に伴う変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 南彰
  • 学会等名: USフォーラム2010
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2010-08-03
• [学会発表] Enhancement of extracellular sialidase activity in rat hippocampus by epileptic seizure (2010)
  • 著者名/発表者名: Akira Minami
  • 学会等名: The 28^<th> Naito Conference on Glycan Expression and Regulation[I]: Fnctions and disease mechanisms
  • 発表場所: Hayama
  • 年月日: 2010-07-28
• [学会発表] Enhancement of extracellular sialidase activity in rat hippocampus by epileptic seizure (2010)
  • 著者名/発表者名: Akira Minami
  • 学会等名: The 28^<th> Naito Conference on Glycan Expression and Regulation [I] : Functions and disease mechanisms
  • 発表場所: 葉山
  • 年月日: 2010-07-28
• [学会発表] ラット海馬におけるシアル酸分子種含有糖鎖の発現 (2010)
  • 著者名/発表者名: 南彰
  • 学会等名: 日本薬学会第130年会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2010-03-30
• [学会発表] ラット海馬におけるシアル酸分子種含有糖鎖の発現 (2010)
  • 著者名/発表者名: 南彰
  • 学会等名: 日本薬学会第130年会
  • 発表場所: 岡山桃太郎アリーナ(岡山県)
  • 年月日: 2010-03-30
• [学会発表] ラット脳内におけるシアリダーゼ活性の分布と神経興奮に伴う変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 清水裕貴
  • 学会等名: 日本薬学会第130年会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] ラット脳内におけるシアル酸分子種の分布 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中島さや香
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会2009
  • 発表場所: 四日市
  • 年月日: 2009-11-23
• [学会発表] シアリダーゼ酵素活性のラット脳内分布と神経活動に伴う変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 清水裕貴
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会2009
  • 発表場所: 四日市
  • 年月日: 2009-11-23