研究課題/領域番号 |
21790136
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境系薬学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
藤原 泰之 愛知学院大学, 薬学部, 准教授 (40247482)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2009年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | メタロチオネイン / ノックアウトマウス / 血管内皮細胞 / カドミウム / ヒ素 / 動脈硬化症 / 血管毒性学 / 薬学 / 血管毒性 / 遺伝子欠損マウス |
研究概要 |
メタロチオネイン(MT)は、酸化ストレスや炎症反応に対して保護的役割を有することから、血管組織におけるMTは、動脈硬化病変の発症・進展に対して防御的に寄与できると考えられる。本研究では、モデル動物と細胞培養系を活用し、動脈硬化病変の発症と進展におけるMTの役割を解明することを目的とした。まず、本研究期間において、粥状動脈硬化モデルであるアポリポ蛋白E欠損マウス(ApoEノックアウトマウス)とMT-IおよびMT-II欠損マウス(MT-I/IIノックアウトマウス)を掛け合わせたApoE/MT-I/IIトリプルノックアウトマウスを作製することに成功した。また、ヒト血管内皮細胞を用いて、血管病変誘発の危険因子である亜ヒ酸やカドミウムの曝露によって発現変動する遺伝子を多数見いだした。さらに、抗血小板薬であるシロスタゾールが、血管内皮細胞においてMTを誘導することにより、亜ヒ酸やカドミウムによる血管毒性の発現を強く抑制することも見いだされ、血管組織におけるMTが動脈硬化病変の進展防御に深く関与することが示唆された。
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