糖尿病薬物治療標的としての膵β細胞脂質シグナリング制御に関する基礎的研究

• 研究課題/領域番号: 21790154
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 医療系薬学
• 研究機関: 静岡県立大学
• 研究代表者: 金子 雪子 静岡県立大学, 薬学部, 助教 (00381038)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2009年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: 糖尿病 / ジアシルグリセロールキナーゼ / ジアシルグリセロール / インスリン分泌 / 膵β細胞 / プロテインキナーゼC / ホスファチジン酸 / プロテインキナーゼＣ

研究概要

Diacylglycerol kinases (DGK) は、脂質シグナル分子であるdiacylglycerol (DAG) をリン酸化することで、細胞内DAG量を制御する酵素である。マウス膵β細胞において、タイプI DGKの発現が確認され、その特異的阻害薬はβ細胞からのインスリン分泌および細胞内Ca2+上昇を抑制した。さらにタイプI DGK のダブルノックダウンによりインスリン分泌が低下したこと、膜透過性DAGアナログは細胞内Ca2+濃度を低下させたことから、タイプI DGKの機能不全により、細胞内DAGの蓄積がもたらされた結果、インスリン分泌障害が引き起こされたと考えられる。

研究成果

• [雑誌論文] エストロゲンはどのように2型糖尿病を防ぐのか (2012)
  • 著者名/発表者名: 金子雪子
  • 雑誌名: ファルマシア 巻: 48(3) ページ: 243-243
• [雑誌論文] エストロゲンはどのように２型糖尿病を防ぐのか. (2012)
  • 著者名/発表者名: 金子雪子
  • 雑誌名: ファルマシア 巻: 48 ページ: 243-243
  • 査読あり
• [雑誌論文] Inositol 1,4,5-trisphosphate receptor-mediated initial Ca2+ mobilization constitutes a triggering signal for hydrogen peroxide-induced apoptosis in INS-1 β-cells (2011)
  • 著者名/発表者名: Masahiro Takada, Akiko Noguchi, Yurie Sayama, Yukiko Kaneko, Tomohisa Ishikawa
  • 雑誌名: Biol. Pharm. Bull 巻: 34 ページ: 954-958
  • URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/bpb/34/7/34_7_954/_article
  • 査読あり
• [雑誌論文] Glucose-induced production of hydrogen sulfide may protect the pancreatic beta-cells from apoptotic cell death by high glucose (2009)
  • 著者名/発表者名: Kaneko Y, Kimura T, Taniguchi S, Souma M, Kojima Y, Kimura Y, Kimura H, Niki I.
  • 雑誌名: FEBS Letters 巻: 583 号: 2 ページ: 377-382
  • DOI: 10.1016/j.febslet.2008.12.026
  • 査読あり
• [学会発表] 膵β細胞インスリン分泌調節におけるtypeI ジアシルグリセロールキナーゼの役割 (2013)
  • 著者名/発表者名: 金子雪子、元木啓介、宮川昌子、石川智久
  • 学会等名: 日本薬学会第133年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2013-03-29
• [学会発表] 2型糖尿病による膵β細胞ジアシルグリセロールキナーゼδの発現および細胞内局在変化の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 千葉里菜、金子雪子、藤貫貴大、石川智久
  • 学会等名: 日本薬学会第133年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2013-03-29
• [学会発表] Structure-dependent effects of green tea catechins on insulin secretion from INS-1 cells (2012)
  • 著者名/発表者名: Yukiko Kaneko, Miki Takii, Yumiko Kojima, Hiroko Yokosawa, and Tomohisa Ishikawa
  • 学会等名: The 1st International Conference on Pharma and Food
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2012-11-15
• [学会発表] 膵β細胞における構成型NO 合成酵素(cNOS) 活性調節に対する高血糖の影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 金子雪子、野尻雅人、笠原七帆子、石川智久
  • 学会等名: 第126回日本薬理学会関東部会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-07-13
• [学会発表] ジアシルグリセロールキナーゼの膵β細胞脂質シグナリング制御機能と糖尿病治療標的としての可能性 特別シンポジウムOS05「次世代に向けた新たなストラテジー」 (2012)
  • 著者名/発表者名: 金子雪子、石川智久
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2012-03-29
• [学会発表] Structure-dependent effects of green tea catechins on insulin secretion from INS-1 cells. (2012)
  • 著者名/発表者名: 金子雪子
  • 学会等名: International Conference on Pharma and Food
  • 発表場所: 静岡
• [学会発表] Type Iジアシルグリセロールキナーゼは細胞内脂質シグナリング調節によりインスリン分泌を促進性に制御する (2011)
  • 著者名/発表者名: 元木啓介、金子雪子、小林洋輔、中田邦人、坂根郁夫、白井康人、石川智久
  • 学会等名: 第54回日本糖尿病学会年次学術大会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2011-05-21
• [学会発表] 糖尿病病態下の膵β細胞におけるジアシルグリセロールキナーゼδの発現・細胞内局在変化の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 藤貫貴大、金子雪子、石川智久
  • 学会等名: 日本薬学会131年会
  • 発表場所: 静岡県静岡市
  • 年月日: 2011-03-30
• [学会発表] 過酸化水素誘発膵β細胞アポトーシスにおけるミトコンドリアCa2+の役割 (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐山友里江、野口亜希子、高田正弘、金子雪子、石川智久
  • 学会等名: 日本薬学会131年会
  • 発表場所: 静岡県静岡市
  • 年月日: 2011-03-30
• [学会発表] マウス膵β細胞における細胞膨張によるインスリン分泌促進反応へのTRPVチャネルの関与 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小川藍、道津功、金子雪子、石川智久
  • 学会等名: 平成22年度東海支部例会
  • 発表場所: 静岡県静岡市
  • 年月日: 2010-11-28
• [学会発表] 糖尿病条件下におけるcNOSを介した膵β細胞内NO産生調節機構の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 笠原七帆子、金子雪子、石川智久
  • 学会等名: 平成22年度東海支部例会
  • 発表場所: 静岡県静岡市
  • 年月日: 2010-11-28
• [学会発表] 膵β細胞におけるジアシルグリセロールキナーゼの発現と役割の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤貫貴大、金子雪子、石川智久
  • 学会等名: 平成22年度東海支部例会
  • 発表場所: 静岡県静岡市
  • 年月日: 2010-11-28
• [学会発表] インスリン分泌調節におけるタイプジアシルグリセロールキナーゼの機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 元木啓介、金子雪子、小林洋輔、石川智久
  • 学会等名: 平成22年度東海支部例会
  • 発表場所: 静岡県静岡市
  • 年月日: 2010-11-28
• [学会発表] Ca2+-dependent mechanism for hydrogen peroxide-induced apoptosis in pancreatic beta-cells. (2010)
  • 著者名/発表者名: Yurie Sayama, Akiko Noguchi, Masahiro Takada, Yukiko Kaneko, Tomohisa Ishikawa
  • 学会等名: IUPHAR World Pharma 2010
  • 発表場所: Copenhagen Denmark
  • 年月日: 2010-07-20
• [学会発表] Functional roles of diacylglycerol kinases on insulin secretion from pancreatic beta-cells. (2010)
  • 著者名/発表者名: Yukiko Kaneko, Yosuke Kobayashi, Keisuke Motoki, Takahiro Fujinuki, Kunihito Nakata, Tomohisa Ishikawa
  • 学会等名: 70th scientific sessions, American Diabetes Association
  • 発表場所: Orlando, FL
  • 年月日: 2010-06-26
• [学会発表] 脂質シグナル調節分子ジアシルグリセロールキナーゼの膵β細胞における発現・機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 金子雪子、小林洋輔、元木啓介、藤貫貴大、石川智久
  • 学会等名: 第122回日本薬理学会関東部会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2010-06-05
• [学会発表] 脂質シグナル調節分子ジアシルグリセロールキナーゼの膵β細胞における発現・機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 金子雪子、小林洋輔、元木啓介、藤貫貴大、石川智久
  • 学会等名: 第122回日本薬理学会関東部会
  • 発表場所: 静岡県静岡市
  • 年月日: 2010-06-05
• [学会発表] マウス膵β細胞における低浸透圧刺激誘発インスリン分泌反応に関与するTRPVチャネルの解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小川藍、道津功、金子雪子、石川智久
  • 学会等名: 第122回日本薬理学会関東部会
  • 発表場所: 静岡県静岡市
  • 年月日: 2010-06-05
• [学会発表] 膵β細胞における過酸化水素誘発アポトーシスのCa2+依存性メカニズム解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐山友里恵、野口亜希子、高田正弘、金子雪子、石川智久
  • 学会等名: 第122回日本薬理学会関東部会
  • 発表場所: 静岡県静岡市
  • 年月日: 2010-06-05
• [学会発表] カテキン類が膵β細胞インスリン分泌および細胞死に及ぼす影響の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 横澤浩子、金子雪子、小島裕美子、石川智久
  • 学会等名: 第122回日本薬理学会関東部会
  • 発表場所: 静岡県静岡市
  • 年月日: 2010-06-05
• [学会発表] 膵β細胞インスリン分泌調節におけるタイプIジアシルグリセロールキナーゼの役割 (2010)
  • 著者名/発表者名: 金子雪子、小林洋輔、元木啓介、白井康仁、坂根郁夫、石川智久
  • 学会等名: 日本薬学会第130年会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2010-03-30
• [学会発表] 膵β細胞インスリン分泌調節におけるタイプIジアシルグリセロールキナーゼの役割 (2010)
  • 著者名/発表者名: 金子雪子、小林洋輔、元木啓介、白井康仁、坂根郁夫、石川智久
  • 学会等名: 日本薬会130年会
  • 発表場所: 岡山県岡山市
  • 年月日: 2010-03-30
• [学会発表] 過酸化水素による膵β細胞アポトーシスのCa^<2+>依存性メカニズムの解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐山友里江、野口亜希子、高田正弘、金子雪子、石川智久
  • 学会等名: 日本薬会130年会
  • 発表場所: 岡山県岡山市
  • 年月日: 2010-03-30
• [学会発表] Functional roles of diacylglycerol kinases on insulin secretion from pancreatic β-cells (2010)
  • 著者名/発表者名: Yukiko Kaneko, Yosuke Kobayashi, Keisuke Motoki, Takahiro Fujinuki, Kunihito Nakata, Tomohisa Ishikawa
  • 学会等名: 70thscientific sessions, American Diabetes Association
  • 発表場所: Orlando, FL,USA
• [学会発表] 膵β細胞機能に対するカテキン類の作用の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小島裕美、金子雪子、石川智久
  • 学会等名: 第11回応用薬理シンポジウム
  • 発表場所: 静岡県静岡市
  • 年月日: 2009-09-19
• [学会発表] 低浸透圧刺激によるインスリン分泌機序の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小川藍、道津功、金子雪子、石川智久
  • 学会等名: 第11回応用薬理シンポジウム
  • 発表場所: 静岡県静岡市
  • 年月日: 2009-09-18
• [学会発表] 膵β細胞インスリン分泌および細胞生存に及ぼすカテキン類の作用 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小島裕美、金子雪子、石川智久
  • 学会等名: 第6回日本カテキン学会
  • 発表場所: 愛知県名古屋市
  • 年月日: 2009-09-09
• [学会発表] 膵β細胞におけるジアシルグリセロールキナーゼの機能と役割の解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 金子雪子、小林洋輔、石川智久
  • 学会等名: 次世代を担う創薬・医療薬理シンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-08-24
• [学会発表] 膵β細胞におけるジアシルグリセロールキナーゼの機能と役割の解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 金子雪子、小林洋輔、石川智久
  • 学会等名: 次世代を担う創薬・医療薬理シンポジウム2009
  • 発表場所: 東京都港区
  • 年月日: 2009-08-24
• [学会発表] 細胞膨張によるインスリン分泌反応メカニズムの解析
  • 著者名/発表者名: 高橋健吾
  • 学会等名: 第58回日本薬学会東海支部総会・大会
  • 発表場所: 静岡
• [学会発表] 膵β細胞における DDAH/ADMA/NOS 経路を介した NO 産生調節機構の解析
  • 著者名/発表者名: 野尻雅人
  • 学会等名: 第58回日本薬学会東海支部総会・大会
  • 発表場所: 静岡
• [学会発表] 膵β細胞における構成型 NO 合成酵素 (cNOS) 活性調節に対する高血糖の影響
  • 著者名/発表者名: 金子雪子
  • 学会等名: 第126回日本薬理学会関東部会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ２型糖尿病における膵β細胞DGKδの発現および機能の解析
  • 著者名/発表者名: 金子雪子
  • 学会等名: 静岡県立大学ＵＳフォーラム2012
  • 発表場所: 静岡
• [備考]
  • URL: http://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/~pharmaco/