• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

WNKキナーゼによる細胞内クロライドセットポイント変化が細胞周期の進行を制御する

研究課題

研究課題/領域番号 21790209
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

宮崎 裕明  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30360027)

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2009年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード細胞内Cl^-濃度 / 細胞周期 / WNKキナーゼ / NKCC / NCC
研究概要

近年我々は、正常な細胞周期の進行には、細胞周期進行に伴った細胞内Cl^-濃度の周期的な変動が不可欠であること明らかにした。特に、G_1期からS期への進行には、Na^+-K^+-2Cl^--cotransporter (NKCC)の活性上昇による細胞内Cl^-濃度の上昇を認めた。近年、NKCCやK^+-Cl^--cotransporter(KCC)は、WNK (with no lysine【K】)キナーゼによるリン酸化により活性が制御されることが明らかになっており、WNKキナーゼ自体も細胞内Cl^-濃度により活性がコントロールされている(低Cl^-濃度により活性化される)ことから、WNKキナーゼは細胞内のCl^-センサーとして機能しているものと考えられる。そこで本研究では、WNKキナーゼが細胞内Cl'濃度センサーとして機能し、その結果、細胞内Cl^-が細胞周期進行の制御分子として機能するという仮説の検討を行う。まず、細胞周期のG_1期からS期にかけての細胞内Cl^-濃度変化の詳細を明らかにするため、前立腺細胞株LNCaP細胞をチミジン処理により細胞周期を同調させ、細胞周期のG_1期からS期にかけての滞在時間を明らかにした。その結果、LNCaP細胞ではG_1期の滞在時間が約10時間、S期の滞在時間が約9時間、G_2/M期の滞在時間が約3時間であることが明らかになった。次いでG_1期からS期にかけての細胞内Cl^-濃度の変化を明らかにするため、Cl^-感受性蛍光色素MQAEを細胞周期同調細胞に導入して継時的に測定を行った。細胞内Cl^-濃度は、G_1期からS期にかけて上昇し、S期で最高値を示した。その後、細胞内Cl^-濃度は急激に減少し、G_2/M期に最低値を示した。G_1期からS期にかけては細胞容積も増加していたことから、細胞外からのイオン輸送活性、つまりNKCCの活性化が予想された。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Chloride ion modulates cell proliferation of human androgen-independent prostatic cancer cell.2010

    • 著者名/発表者名
      Hiraoka, K.
    • 雑誌名

      Cell Physiol.Biochem. 25

      ページ: 379-388

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Intracellular chloride regulates cell proliferation through the activation of stress activated protein kinase in MKN28 human gastric cancer cell.2010

    • 著者名/発表者名
      Ohsawa, R.
    • 雑誌名

      J.Cell.Physiol. 223

      ページ: 764-770

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Intracellular chloride regulates the G1/S cell cycle checkpoint in human gastric cancer MKN 28 cells.2009

    • 著者名/発表者名
      Miyazaki,H.
    • 学会等名
      International Congress of Physiological Science 2009
    • 発表場所
      京都国際会館(京都府)
    • 年月日
      2009-07-29
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi