研究課題
若手研究(B)
延髄に存在する中枢化学受容器細胞(CRC)は、血液ガスとpHの恒常性の維持に重要である。内因性CRCを同定するために、高CO_2液の短時間負荷(秒単位)に対する、細胞内Ca、細胞内pH及び膜電位の応答をラット延髄由来初代培養細胞にて計測した。グリア細胞高密度培養系では、細胞内の酸性化がCa応答に先行し、細胞外酸性化に非依存的に引き起こされた。このCa応答はTRPチャネル阻害剤によって減弱された。また、高CO_2負荷Ca応答細胞群の一部は、TRP活性化剤によってもCa応答を示した。従って、TRPチャネルは、中枢化学受容機能分子の有力候補と示唆された。
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Cell Calcium 48
ページ: 124-142
Cell Calcium
巻: 48 ページ: 124-132
Journal of Biological Chemistry
巻: 26 ページ: 37370-37376