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bHLH型転写因子Dec1による制御性T細胞の新規維持機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21790278
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関広島大学

研究代表者

宮崎 和子  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (00311811)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワード制御性T細胞 / 転写因子
研究概要

我々はbasic helix-loop-helix (bHLH)型写因子であるDec1がT細胞の分化・増殖および活性化の制御において重要な役割を果たすことを見出した。Dec1による転写制御は制御性T細胞の量的・機能的維持に必須であるという新しい局面を提唱し、その分子機構の解明のために研究を遂行して、本年度は以下の結果を得た。
1. 野生型、Dec1 KOの末梢リンパ組織より、制御性T (Treg)細胞を単離し、effector T cellとともにRag1 KOマウスに移入し、時間的経過を観察した。その結果、Dec1 KOのTregを移入した方が、野生型を移入したものより、Treg細胞数が減少していた。よって、Dec1はin vivoにおいてTregの維持に必要であることを明らかにした。
2. Dec1の標的遺伝子候補としてCD25を見いだし、CD25遺伝子の転写制御領域においてChIPアッセイを行った。その結果、Dec1が結合する領域が2カ所あり、Dec1はCD25遺伝子を標的遺伝子とすることを明らかにした。
3. CD25遺伝子座におけるDec1結合領域の1つは、Runx1によるCD25遺伝子調節領域と一致していたことから、Dec1にはRunx1との結合能がある前能性が考えられた。そこで、野生型とDec1 KOのTregを単離し、ChIPアッセイおよび免疫染色を行った。その結果、Tregにおいて、Dec1とRunx1が結合することを明らかにし、Dec1はRunx1と結合して協調的にCD25遺伝子発現を調節していることが示唆された。
以上のことから、Dec1による転写制御は制御性T細胞の維持機構に必須であり、その分子機構として、Dec1はRunx1と協調してCD25遺伝子発言調節を行っていることを示した。これまでの成果と以上の結果を合わせて、現在論文投稿中である。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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