研究課題/領域番号 |
21790285
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
稲田 明理 九州大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (50448429)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 糖尿病 / β細胞 / 前駆細胞 / 膵管 / 分化 |
研究概要 |
本研究では、膵管上皮細胞からβ細胞へ分化する過程を解明しようとした。私は、分化に必要な遺伝子として転写因子Pdx-1に着目した。Pdx-1は膵臓の発生や内分泌細胞の分化に必須の転写因子であり、生後は主にβ細胞に存在するが、肥満のヒトにおいて、また、マウスにおいては生後の成長期や組織再生時には膵管上皮細胞にPdx-1蛋白質が発現することが報告されている。そこで、「このPdx-1の発現がインスリン陽性細胞への分化に必要ではないか」と仮説を立て、膵管上皮細胞特異的にPdx-1を欠損させ、その役割を検討した。 結果、ノックアウトマウスでは膵管上皮細胞からインスリン陽性細胞へ分化せず、β細胞数が減少した。これにより、膵管上皮細胞に存在する幹細胞からの供給が生体のホメオスターシスに貢献していることが明らかとなった。
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