研究課題
若手研究(B)
スフィンゴシン1-リン酸(Sph-1-P)は血小板の活性化に伴い大量に放出されるが,その役割は不明である.研究の結果,血管内皮細胞でTNF-aにより惹起された組織因子(TF)の発現が活性化血小板上清(Plt-sup)により劇的に増幅されること, Plt-sup中のTF発現増幅効果の本体がSph-1-Pであり,種々の炎症因子により惹起されたTF発現に対しても増幅作用を有することを明らかにした.そのSph-1-Pのシグナルは, MAPKカスケードを介するものであった.以上の結果より,血小板の過剰な活性化により放出されたSph-1-Pが血管局所に作用し,動脈硬化および血栓症の増悪に関与していることが示唆された.
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